順天堂大学医学部附属順天堂医院
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診療科・外来部門
耳鼻咽喉・頭頸科
専⾨外来・特殊外来
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Index
専⾨外来・特殊外来⼀覧
専門外来紹介
専⾨外来・特殊外来⼀覧
当科で担当している診療疾患は多岐に渡っております。
受診に際してのお願い
専門外来につきましては、完全予約制となっております。
受診にあたっては、
紹介状(診療情報提供書)
が必要です。
(前回の受診日から6ヶ月以上経過した方を含む)
紹介医療機関から、地域医療連携室に直接ご連絡ください。
地域医療連携室
耳鼻咽喉・頭頸科
専門外来紹介
初診及び一般外来にて、専門外来の受診を希望もしくは、医師からお勧め致しました患者さんには専門外来の予約を取らせていただきます。
患者さんから直接、電話もしくは受付等にて専門外来の予約はできませんのでご了承ください。専門外来の受診には必ず医師の診察が必要です。
ただし、他院からの紹介にて直接予約されたかたは指定の専門外来に受診可能です。予約後の予約日の変更は電話で問い合わせに応じる事は可能です。
耳鼻咽喉・頭頸科専門外来
全て開く
鼻副鼻腔外来
曜日
火曜日午後、水曜日午後、金曜日午前
担当医
伊藤伸、
芳川瑛久
、
中村真浩
取り扱う疾患
慢性副鼻腔炎
、
好酸球性副鼻腔炎
、副鼻腔真菌症、
アレルギー性鼻炎
、鼻腔腫瘍
概要
鼻副鼻腔外来は、主に手術対象となる鼻疾患を取り扱います。最も多い疾患が慢性副鼻腔炎で、 保存的加療に抵抗性のあるもの、鼻茸を認めるもの、真菌が原因となっているものなどが手術適応になります。 また、比較的新しい疾患概念である
好酸球性副鼻腔炎
という副鼻腔炎も最近増加しており、本外来で対応いたしております。
好酸球性副鼻腔炎
に対しての治療は手術の他、デュピクセントという生物学的製剤が選択肢として挙げられます。
その他、乳頭腫などの腫瘍性疾患や、
アレルギー性鼻炎
に伴う鼻汁・ くしゃみや慢性的な鼻閉にお悩みの方に対する手術も本外来で対応いたします。
中耳外来
曜日
水曜日午前、木曜日午前・午後
担当医
髙田雄介
、
岡田弘子
、
安齋崇
、
園田健二
取り扱う疾患
慢性中耳炎
、
中耳真珠腫
、耳硬化症、先天性アブミ骨底板固着症、中耳奇形、重度感音難聴
概要
中耳外来は、中耳・外耳疾患の診断・治療にあたる外来で、主に手術対象となる症例を扱います。お子さんからご高齢の方まで、様々な耳科疾患の方の診断・治療、また手術適応の決定、手術および術後のフォローアップを一貫して行っています。
主に対応する疾患と、その手術治療についてご案内いたします。
慢性中耳炎
:接着法による
鼓膜形成術
を行っています。耳の穴からのアプローチで、最短2泊3日での手術が可能です。
中耳真珠腫
(真珠腫性中耳炎):顕微鏡および内視鏡を使用して手術を行っており、最短3泊4日での手術が可能です。真珠腫の種類や重症度によっては、2回に分けて段階的な手術を行う場合もあります。
耳硬化症:炭酸ガスレーザーを用いた
アブミ骨手術
(stapedotomy)を行っています。炭酸ガスレーザー装置を使用し、低侵襲な手術で最短3泊4日での手術が可能です。術後のめまいもほとんどありません。
先天性アブミ骨底板固着症:耳硬化症と同様、低侵襲で最短3泊4日での手術が可能です。
中耳奇形症:
鼓室形成術
や
アブミ骨手術
など、それぞれの方の耳の状態に応じて術式を決定します。最短3泊4日での手術が可能です。
重度感音難聴:補聴器を使っても会話困難な両側高度感音難聴の方に
人工内耳植込術
を行っています。手術の適応にはいくつかの基準を満たす必要がありますが、重度難聴でお困りの方はご相談ください。通常の入院期間は1週間以内です。
当院の耳科手術で体内に埋め込む人工物(人工耳小骨・人工内耳など)に関しては、術後MRI撮影がすべて可能です。人工内耳については医師の立ち合いなど一部条件付きではありますが撮影可能な素材を用いて手術を行っています。(脳外科などとの合同手術が必要な方についてはこの限りではなく、個別にご説明することがあります)
頭頸部外来
曜日
月曜日午後、火曜日午前・午後、木曜日午後、金曜日午後
担当医
松本文彦
、
大峡慎一
、
藤巻充寿
、
松本吉史
取り扱う疾患
上顎癌
、
口腔癌、舌癌
、 咽頭癌、
喉頭癌
、
甲状腺癌
、
耳下腺癌
など頭頸部腫瘍全般
概要
頭頸部外来とは、耳鼻咽喉科領域における腫瘍性疾患、それも特に悪性腫瘍を主に扱う専門外来です。耳鼻咽喉科領域における主な悪性腫瘍疾患には
上顎癌
、
喉頭癌
、(
上
・
中
・
下
)咽頭癌、
舌癌
、
甲状腺癌
、
耳下腺癌
などがあります。
腫瘍性疾患治療の第一のポイントは早期発見、早期治療になります。それらのことを念頭において随時必要な検査(CT、MRI、エコー、PET等)を行いながら、定期的にファイバーによる診察などをさせていただきます。診察・検査を経て、できる限り患者さん、時にはご家族を交えて現在の病状、考えられる治療等について丁寧に御説明し、相談しながら納得したうえでより良い方針を決めております。そして、患者さんが自分の家族だったらどうするかと考え、プロとして一番良いと思われる方法をしっかりとご提案するように心がけております。
また、こういった疾患をお持ちの患者さんは、常に病気からくるストレスにより様々な心配事をかかえていらっしゃいます。そういった患者さんの肉体的苦痛のみならず、精神的苦痛にも随時、当院の緩和医療チーム、ナース、ドクターらが連携しながら対処しております。
TOPIC
当科で咽頭腫瘍に対する
ロボット支援下咽頭腫瘍手術
・
光免疫療法
を導入いたしました。
難聴外来
曜日
月曜日午後
担当医
園田健二
、
田中久美子
取り扱う疾患
先天性難聴などの
小児難聴
をはじめとした感音難聴全般
概要
難聴外来では、新生児から成人まで幅広く診察を行っています。 大人に対しては、一般的な聴力検査(純音聴力検査)や言葉の聞き取り検査(語音聴力検査)を施行します。乳幼児に対しては、条件詮索反応聴力検査(COR)、遊戯聴力検査などといった検査に加え、聴性脳幹反応検査(ABR)、聴性定常反応検査(ASSR)、耳音響放射検査(OAE)などの他覚的検査(ご本人の意思と関係なく評価できる聴力測定法)を組み合わせて、できるだけ正確な聴力を評価しております。さらにCT・MRIなどの画像検査や遺伝子検査を組み合わせて、難聴の原因検索に努めております。
難聴が発見された場合、薬物治療での回復の可能性がある場合には適切な治療をさせていただきます。難聴の程度によっては、補聴器が必要になる場合があります。その際は、言語聴覚士と連携し、当院の補聴器外来で試聴・購入および購入後の調整を行っております。一方で、補聴器を装用してもコミュニケーションが困難である重度難聴の場合には、中耳外来協力のもと、
人工内耳植込術
を提案させていただきます。
音声外来
曜日
金曜日午前(第2,4週)
担当医
田山二朗
、田島勝利
取り扱う疾患
声帯ポリープ
、ポリープ様声帯、声帯のう胞、声帯麻痺、痙攣性発声障害など
概要
音声に関わる全てのお悩みに対応いたします。
実際の診察では、ファイバースコープやストロボスコープを使用して詳細に声帯を観察し、そのファイバースコープ動画をお見せしながら病状をご説明いたします。
ポリープやのう胞などの病変を認めた場合、縮小を認めなければ全身麻酔下に摘出します。全身麻酔の危険性の高い方や外来での手術を希望される方には日帰り手術もおこなっています。特に声帯の動きが悪く声がかすれてしまうような方には、日帰り(外来)で局所麻酔下にコラーゲン注入術なども行っています。
声を高くする手術(甲状軟骨形成術Ⅳ型)
も対応いたしますので、声を高くしたいなど、声質でお悩みの方の相談も歓迎しております。
顔面神経外来
曜日
木曜日午後
担当医
中山拓己
取り扱う疾患
Bell麻痺やRamsay-Hunt症候群などの
末梢性顔面神経麻痺
、外傷性顔面神経麻痺
概要
顔面神経麻痺が起こると、顔の筋肉が麻痺して顔を動かしづらくなります。 片目を閉じることが困難になったり、水や食べ物が口から漏れたりします。 また、顔面神経には様々な機能があり、麻痺することで味覚低下、聴覚過敏、目や口の渇きなどといった症状を伴うことがあります。このような症状のある方は一般外来受診後、顔面神経外来を受診していただきます。
顔面神経外来では主に誘発筋電図検査(ENoG:Electroneurography)という検査をしています。これは麻痺した顔面神経の変性に陥った神経線維の割合を推測するもので、予後を判定する上で大事な検査です。 麻痺の程度が強い場合、リハビリテーション科の協力を得て顔面マッサージの指導も行っています。
TOPIC
顔面神経麻痺発症後半年以上を経過し、食事や会話の際に眼裂が収縮してしまうような病的共同運動の方を対象として
ボツリヌス毒素治療
を行っております。
ボツリヌス毒素は筋収縮を抑制する働きがあり、目の周囲に皮下注射することで病的共同運動を3~4か月抑制する効果があります。短時間で施行可能で、比較的満足度の高い治療となっております。
めまい外来
曜日
水曜日午後
担当医
井下綾子
、
田中久美子
、
佐山裕斗
、
佐藤奨眞
取り扱う疾患
良性発作性頭位めまい症、
メニエール病
、前庭神経炎など、めまい全般
概要
ヒトの体は耳、眼、筋肉などからの情報を脳で統合し身体のバランスを保っています。このシステムのどこかに異常がおきるとバランスを保つことが出来ず、 めまいやふらつきを感じることになります。当科ではめまいの原因を調べるために一般外来において多岐にわたる検査を行います。 その検査結果をふまえ、更なる詳しい検査が必要と思われる方には神経耳科外来を受診して頂いています。(一般外来から担当医が予約するかたちとなります。) めまいを起こしている時の特殊な眼の動き(眼振)を特殊なメガネ、ビデオカメラや記録紙に測定する検査(電気眼振図検査)を行います。さらに、外耳道に水または風を入れて温めたり、 冷やしたりしながら半規管の反応をみる検査(温度刺激検査)などを行います。
こうした診察・検査を経て、現在の病状、考えられる診断等について御説明ししながら治療方針を決めております。 主な治療方針は、投薬内容の調整やリハビリテーションです。 とくに長年のめまいやふらつきにお悩みの患者さんは、ストレスによる不安をお持ちですので精神的苦痛が少しでも和らぐことのできるような診療を配慮しています。 また、めまいやふらつきの原因は多岐にわたるため、時には脳神経内科・外科などへご案内させていただくこともあります。
TOPIC
当科で難治性
メニエール病
、遅発性内リンパ水腫に対する中耳加圧装置を導入いたしました。詳細は
こちら
をご確認ください。
補聴器外来
曜日
月曜日午後、火曜日午前・午後、水曜日午前、木曜日午前・午後
担当医
保科卓成(言語聴覚士)
取り扱う疾患
難聴全般
概要
補聴器は個々のきこえに合わせた細かな調整が必要な、複雑な機器です。きこえの程度や感じ方は一人一人異なりますので、個人に合わせた機種の選択および調整をしないと購入しても効果を実感できない可能性があります。当外来では、初診時にそれぞれのきこえに合わせた状態に調整した補聴器を1~2週間程度貸し出し、日常生活の場面で補聴器の装用効果を確認してもらいます。その結果をもとに、きこえの問題点に対する細かなヒアリングと調整を重ね、十分な適合が確認できた段階で補聴器を購入するという流れになります。 また、当院は補聴器適合検査施設基準の適合施設です。初回貸し出し時や補聴器購入時など必要なタイミングで補聴器適合の状態を客観的に確認する事で、補聴器が適切に調整されているかを適宜確認していきます。
補聴器を使用してもコミュニケーションが難しいような重度難聴の患者さんは、
人工内耳植込術
の適応となります。当外来では、このような
人工内耳植込術
後のリハビリテーションも行っています。現在では残存聴力活用型人工内耳(EAS)といった補聴器と人工内耳を併用したハイブリットタイプの人工内耳もあり、人工内耳の適応が広がっています。また、先天性の外耳道閉鎖症や外耳道疾患術後の患者さんに対する軟骨伝導補聴器の適用や、埋め込み型骨導補聴器(BAHA)術後のリハビリテーションも行っています。
睡眠外来
睡眠・呼吸障害センター
において院内各科や院外施設とのより強い連携を目指しています。受診の詳細は、
睡眠・呼吸障害センター
へお問い合わせください。
曜日
予約制です。
睡眠・呼吸障害センター
へお問い合わせください。
担当医
井下綾子
、
石水瑛理奈
取り扱う疾患
睡眠時無呼吸症候群
など、睡眠関連疾患全般
概要
いびきや
睡眠時無呼吸症候群
(Sleep apnea syndrome: SAS)を専門としています。小児のいびき・無呼吸の診療も積極的にも行っております。睡眠中のいびきや無呼吸の指摘のほか、それに付随した日中の眠気や熟眠感の欠如などにお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
睡眠時無呼吸症候群の診断の流れや治療に関しては、
こちらのページ
をご参照ください。
アレルギー外来
曜日
土曜日午前
担当医
石水瑛理奈
、
佐藤奨眞
取り扱う疾患
アレルギー性鼻炎
概要
当外来では
アレルギー性鼻炎
の方に対し、舌下免疫療法および花粉症に対するオマリズマブ投与を行っております。
近年、スギ花粉症やダニアレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法が導入され、治療法の知名度が高まってきたためか症例数は徐々に増加しています。重篤な副反応は少ないものの、約7割は投薬開始から1ヶ月以内に出現するため、治療導入直後の時期は注意を要します。一方で、自宅にいながら自身で投薬できるのが舌下免疫療法のメリットです。治療開始時にこれらのメリット・デメリットを十分に理解していただくことが、治療を長く継続する上で大変重要になります。
オマリズマブはアレルギー反応を抑える皮下注射薬です。
アレルギー性鼻炎
の中でもスギ花粉症にのみ保険適応となっております。
アレルギー性鼻炎
の重症もしくは最重症と診断された方の中でも血中IgE値などを測定し、適応を吟味した上での投与となります。
アレルギー性鼻炎
の新規治療に結びつくと思われる順天堂医院病院審査委員会で承認された様々な臨床試験を行うことで、鼻炎のみならず、幅広いアレルギー疾患に悩む方々を救う事を目指しています。
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