スタッフ紹介

昭和31年	新潟県新潟市生まれ
昭和56年	東北大学医学部卒業
昭和56年	同大学附属病院耳鼻咽喉科入局
昭和58年	東北大学助手医学部附属病院助手
昭和62年	ミネソタ大学耳鼻咽喉科留学
平成元年	東北大学医学部附属病院助手
平成3年	医学博士授与（東北大学）
平成5年	東北大学医学部附属病院講師
平成11年	東北大学大学院医学系研究科助教授
平成15年	順天堂大学医学部耳鼻咽喉科学講座主任教授
令和3年	順天堂大学耳鼻咽喉科学講座名誉教授 順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター特任教授
	現在に至る

私は頭頸部腫瘍を専門に日々の診療にあたっております。特に頭頸部癌に対する治療では、いかに患者様の生活の質を維持しながら癌を直すか、という課題が立ちはだかります。その課題を克服するための手段として提供すべく、手術および化学療法（特に超選択的動注療法）に関して、これまでに多くの経験と厳しいトレーニングを積んで参りました。患者様およびその御家族と十分に対話し、信頼関係を築いた上で、患者様一人一人にとっての最適な治療を安全に提供できるよう努力してまいります。

主に初診外来を担当しております。
患者さんの状態に応じて必要な検査や治療を提案させていただきます。また適切な専門外来へのご案内をさせていただきます。
患者さんの不安に寄り添い、分かりやすく丁寧な説明を心がけています。

大学卒業後は虎の門病院で内科研修を積みました。生まれたばかりの赤ちゃんから大人までの幅広い年齢層の方への診療と、多くの専門分野が魅力的に思えて耳鼻咽喉科医となりました。めまい外来、嗅覚外来、睡眠・呼吸障害センターでの睡眠時無呼吸などの睡眠障害の診療に携わり、志の高い仲間と共に診断や治療にあたっております。めまい・嗅覚障害・睡眠障害はいずれも心身の健康や生活の質へ大きく影響します。とくに睡眠障害は、生活習慣病のリスクとなることが分かっています。一人一人の患者さんが健康的な生活を送ることができるような医療の提供を心がけております。

医学生時代に私自身が聴神経腫瘍の手術を受けたことから、以来おもに神経耳科・側頭骨頭蓋底外科の手術を中心に研鑽を積んで参りました。2年におよぶ欧州臨床留学（Gruppo Otologico, Italy）においては現地で多数の手術執刀経験にも恵まれ、現在は当科での臨床と教育に携わっております。私自身は手術の影響で一側聾となり、片側のみが聞こえる状態です。手術の適応については、疾患そのものだけでなく、年齢や対側耳の状態、ご自身の仕事や家庭への影響など様々な背景を考慮しながら、最善の方法を患者さんとともに選択するべきだと考えております。
また、手術については顕微鏡のほか、内視鏡や炭酸ガスレーザーなど最新の医療デバイスを駆使して、「いいとこどり」の手術ができるように心がけております。中耳、側頭骨疾患でお困りの場合は、ぜひご相談ください。

私は中耳炎や中耳真珠腫、耳小骨の構造異常などの耳の疾患に関する手術を専門にしております。精密な耳の構造に対する顕微鏡を用いての手術に魅せられ、研鑽を積んでまいりました。
その他にも口腔、咽喉頭と広く耳鼻科領域の手術を担当しており、インプラント関連の副鼻腔炎の予防と治療のための手術にも医科歯科連携を取りながら積極的に行っています。手術以外には顔面神経麻痺の後遺症に対するボトックス治療、耳鼻科領域の液体窒素治療など比較的希少な治療も行っております。

本学アトピー疾患研究センターに所属してアレルギー疾患の研究を行いながら、上気道の診療に従事して研鑽を積んでまいりました。
現在、副鼻腔および鼻腔に発生する腫瘍に対し、内視鏡下での切除術を担当しております。また、脳神経外科の医師と連携し、下垂体腫瘍や頭蓋底腫瘍の経鼻的切除も行っています。炎症性疾患についても、指定難病の好酸球性副鼻腔炎を中心に内視鏡下鼻・副鼻腔手術による鼻副鼻腔の単洞化を行うと共に、難治例に対しては生物学的製剤の導入も行っております。
一方、鼻中隔弯曲症などの鼻腔形態異常がある方には生活の質の改善を目的とした外科的介入にも取り組んでおります。さらにアレルギー性炎症が伴っている場合には原因抗原によってはアレルゲン免疫療法の導入も行い、長期寛解を目指しています。