難治性メニエール病、遅発性内リンパ水腫を対象とした中耳加圧装置が導入されました2020年4月から保険適応となっています。

難治性メニエール病は、投薬治療を中心とした保存的治療に抵抗してめまい発作を繰り返すメニエール病です。 従来は内リンパ嚢開放術、アミノ配糖体抗生物質鼓室内投与法、前庭神経切断術などの外科的前庭機能破壊的治療が施行されてきました。非侵襲中耳加圧装置は、非侵襲的に内耳に貯まったリンパ液の排出を促し、メニエール病や遅発性内リンパ水腫に起因するめまい発作を抑制する医療機器です。つまり、侵襲を伴う外科的治療をせず、耳の中に機械で圧力をかけることで発作を軽減します。

当院より非侵襲中耳加圧装置の機器を貸し出し、在宅や職場で毎日3分間2回、耳の中にあてていただきます。あわせて「めまい日記」をお渡しします。決まりとして、1か月に1回の外来受診(当院ではめまい外来)が必要となります。 このときに、めまい日記を持参していただき、使用状況、症状や治療の効果を評価します。
 
※機器のご準備に少々お待ちいただくことになりますこと、どうかご理解のほどよろしくお願い申し上げます

非侵襲的中耳加圧装置