順天堂大学医学部附属順天堂医院小児医療センター(90床)のセンター長を令和6年4月1日から拝命致しました、順天堂大学小児科学講座先任准教授の工藤孝広でございます。本センターは、小児科および小児外科を中心に脳神経外科、心臓血管外科、眼科、形成外科、整形外科、耳鼻咽喉頭頸科などの小児の外科系診療科や皮膚科、さらには小児専門看護師、理学療法士、臨床心理士、管理栄養士、薬剤師などが連携して、基本的には15歳以下の小児の病気をそれぞれの科の知識や技術、さらには経験などを結集して治療に当たっていくために開設された都内有数の子どものための医療センターです。
その特徴としては、①小児の全ての領域の疾患を診療することができる、②特に小児消化器疾患の診療は都内随一である、③本邦で最もアクティビティーの高い小児外科を有する、④脳神経外科や心臓血管外科などの重要かつ重症な疾患を扱う外科系も充実している、⑤成人領域へのシームレスなトランジションが可能である、⑥周産期センターとの連携が充実している、などが挙げられます。
さらに順天堂医院1号館10階のフロアに開設される本センターでは、アメニティーを重視し、ゆとりあるフロアに2か所のプレイルームを設置し、病棟保育士や子ども療養支援士、遊びや勉強のボランティア(まほうのランプ)、音楽療法士などが入院した子ども達の心配や苦痛を和らげるための活動を協力しながら行っています。また児童精神を専門とする医師や臨床心理士が、子ども達やそのご家族の皆さんのこころの問題にも十分に配慮するためのサポートを積極的に行っています。
したがいまして、本センターではさまざまな病気の子ども達やそのご家族に高度で安全、かつ優しい医療を提供できる都内でも有数の小児医療センターであると確信しております。