外来担当医表
眼科

網膜硝子体外来

【特徴】
網膜硝子体外来は主にサージカルレチナと呼ばれる硝子体手術を代表とする外科的治療必要とする網膜疾患を専門的に診療しています。代表的な疾患としては、黄斑前膜(網膜前膜)、黄斑円孔、網膜剥離、硝子体出血などがあり、視機能に重要な役割を果たしている黄斑部に影響を及ぼすため視力低下や歪視などの症状を呈し、比較的早期の治療が必要となる疾患を対象としています。また通常通りの紹介のほか医療機関が緊急性が高いと判断された場合は眼科ホットラインによる受け入れなども行っており、週3日の手術日で早期に対応できる体制を整えながら、重症度に応じて緊急・準緊急での手術対応も行っております。
手術では25Gや27Gでの無縫合小切開硝子体手術を前提としながら、ヘッドアップサージャリーでの網膜詳細の可視化、難治性黄斑円孔への内境界膜翻転法、自家網膜移植、若年者に対する水晶体温存、t-PA網膜下注入による血腫除去など幅広い手術手技を用いることで、疾患ではなく個々の症例に応じてベストな治療を選択できるようにしています。
又、患者さんに優しい手術を目指して本学が開発に携わった眼科用手術ロボット(OQrimo)を使用しての硝子体手術も症例に応じて行なっています。
網膜硝子体疾患は視機能に対する影響が大きいだけではなく、治療後の回復にも時間がかかることから日常生活への支障や心理的な負担なども大きい疾患です。そのなかで我々はそれぞれの患者様に寄り添った最善で最適な医療を提供できるように心掛けております。

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糖尿病・網膜血管外来

【特徴】
糖尿病・網膜血管外来では、「糖尿病網膜症」と、高血圧や動脈硬化などが原因で起こる「網膜血管閉塞症」を専門的に診療いたします。これらの疾患は、自覚症状がないまま進行し、放置すると深刻な視力障害、場合によっては失明に至る可能性があるため、早期発見と適切な治療の継続が極めて重要です。

当外来では、精密な検査に基づいた的確な診断のもと、患者様一人ひとりの進行度や病状に合わせた最適な治療を提供します。
対象となる主な疾患
  • 糖尿病網膜症
  • 糖尿病黄斑浮腫
  • 網膜静脈閉塞症
  • 網膜動脈閉塞症
当外来の治療
治療の主体となるのは、網膜の新生血管の発生を抑制したり、黄斑のむくみ(黄斑浮腫)を改善させたりする「硝子体注射(抗VEGF薬治療など)」です。この治療は、病状の悪化を防ぎ、視機能の維持・改善を目指す上で非常に有効な手段です。

また、病状や進行度に応じて、網膜の血流が途絶えた部分に「レーザー光凝固術」を行うこともあります。

糖尿病と診断された方、健康診断で眼底血管の異常を指摘された方、ためらわずにご相談ください。最新の知見と豊富な経験に基づき、皆様の大切な目の健康を守るために全力を尽くします。

加齢黄斑変性外来(AMD外来)

【特徴】
AMD外来では、加齢黄斑変性(AMD)をはじめとする多様な黄斑部新生血管を有する方を対象として専門的かつ包括的な診療を提供しております。

対象となる主な疾患
  • 新生血管型加齢黄斑変性(nAMD)
  • 近視性脈絡膜新生血管(mCNV)
  • 特発性脈絡膜新生血管(iCNV)
  • パキコロイド新生血管(PNV)
  • 網膜色素線条(AS)
  • 萎縮型加齢黄斑変性

これらの疾患に対しては、抗VEGF薬・抗補体薬による硝子体内注射治療を中心に、診断から治療、長期経過観察まで一貫したフォローアップを行っております。
外来診療は主に金曜日に実施しており、疾患の進行状況に応じた適切な治療計画を提案しています。
硝子体注射は木曜日および金曜日に施行可能であり、迅速な対応が可能です。
患者さん一人ひとりの視機能を最大限に維持・改善することを目指し、エビデンスに基づいた最先端の医療を提供しています

ロービジョン外来(視覚障害ケア)

【特徴】
1. 専門の検査と相談
視力や視野の検査に加え、日常生活でのお困りごとを詳しくお聞きします。

2. 適切な補助具のご提案
見え方を補うための様々な補助具(拡大読書器、単眼鏡、遮光眼鏡、拡大鏡など)をご紹介し、実際に試していただくことができます。

3. 福祉制度や専門機関のご案内
必要に応じて、障害者手帳の申請や、生活をサポートする専門機関など、利用できるサービスや制度の情報を提供します。

網脈絡膜・神経変性外来(ISCEV外来)

【特徴】
指定難病である網膜色素変性や黄斑ジストロフィをはじめとした遺伝性網膜ジストロフィ、また、自己免疫網膜症や急性帯状潜在性網膜外層症(AZOOR)のような後天性の網膜変性疾患、遺伝性の視神経症などを対象に診療を行う専門外来です。多くの疾患が希少疾患であり診断を行うことも容易ではありません。当外来では、診療情報に加え、様々な眼科検査を組み合わせることで、正しい診断・病状の把握に努めています。また、順天堂医院は遺伝性網膜ジストロフィに対する遺伝子パネル実施病院に指定されており、適応がある場合には遺伝子検査を行うことが可能です。
治療法に乏しい疾患が多く、不安な思いを抱えていらっしゃる患者さんがほとんどだと思います。患者さんに寄り添った診療を心がけて参ります。

また、他覚的網膜能検査として、全視野網膜電図(コンタクトレンズ型電極、皮膚電極)、手持ち皮膚電極網膜電図(RETeval®)、多局所網膜電図が備わっております。また、視神経機能検査として視覚誘発電図を行うことが可能です。専門医が検査結果の解析を行います。
網膜変性疾患や視神経疾患は通常の眼科検査では診断が困難な場合があり、上記のような他覚的視機能検査を行うことで診断の精度を上げることができます。原因不明の視機能異常についても、原因の同定に有用です。

眼炎症疾患外来

【特徴】
眼炎症外来は眼瞼炎、強膜炎、感染性角結膜炎、アレルギー性結膜疾患、眼類天疱瘡、スティブンス・ジョンソン症候群などの眼表面の炎症疾患から虹彩炎、ブドウ膜炎、網脈絡膜炎などの内眼炎・視神経炎まで全ての眼炎症疾患に対し診断・最新の治療を提供する外来です。

角膜外来

【特徴】
私たち角膜専門外来では、角膜の疾患に対する最先端の診断・治療を行っています。角膜は「黒目」の表面を覆う透明な組織で、視力の質や快適な見え方に大きく関わっています。当外来では、円錐角膜、角膜感染症、ドライアイ、角膜変性疾患、角膜移植後の管理など、さまざまな角膜疾患に対して専門的な診療を行っております。

大学病院ならではの高度医療設備を活かし、角膜形状解析装置や前眼部OCTなどの精密検査機器を用いた詳細な評価を行い、患者さん一人ひとりに最適な治療方針をご提案します。

昭和38年にわが国で最初のアイバンク「順天堂アイバンク」が設立され、現在も全層移植・角膜内皮移植など、個々の患者様の状態に合った形で角膜移植を行っています。また、ドライアイやマイボーム腺機能不全に対しても、最新の知見に基づく治療を提供しています。


◆角膜手術外来
角膜手術関連の患者さんの手術適応判断や手術計画から、必要に応じた術後の経過観察まで行っています。
角膜手術治療として主に行われる角膜移植は、当院では従来行ってきた全層角膜移植や表層角膜移植に加えて、近年は障害した部位のみを交換するパーツ移植である角膜内皮移植(DSAEK)や深層層状角膜移植(DALK)など様々な角膜移植も行っています。また、角膜再生医療として我が国で世界に先駆けて行われるようになった培養角膜内皮細胞を用いた培養角膜内皮移植術や培養角膜上皮細胞シートをもちいた角膜上皮移植術も開始しています。
また、角膜表層に限局する角膜混濁や角膜変性症に対しては、エキシマレーザーという角膜をミクロン(千分の1ミリ)単位で切除できる装置を用いて治療的表層角膜切除術(PTK:Phototherapeutic Keratectomy)を行っています。
なお、当院ではエキシマレーザーを用いた屈折矯正手術(LASIKなど)は現在試行しておらず、手術適応判断およびご相談のみ対応しています。

白内障手術外来

【特徴】
近年の白内障手術は手術としての完成度が高くなったことにより様々な面でより高い精度の技術が必要になってきています。術後の眼鏡使用機会を減らす目的で使用される多焦点眼内レンズ(遠近両用の眼内レンズ)や術後の乱視を軽減させるために用いるトーリック眼内レンズ(乱視矯正用の眼内レンズ)などは十分な術前精査と準備や手術に関する理解ができないまま手術を受けると術後に問題が生じることもあり得ます。当外来では通常の白内障手術だけで無く、最新の特殊な眼内レンズを用いた白内障手術の適応判断のための最新器機を用いた診察や、手術への理解を深めるための説明を行っています。また、角膜移植後を含めた角膜病変を合併するような難症例白内障手術や、眼内レンズが通常通り挿入することができず強膜内固定術や毛様溝縫着術を必要とする眼内レンズの2次移植術の適応判断も行い、それぞれ患者さんに合わせた治療計画や手術計画準備を進めていきます。

ドライアイ外来

【特徴】
ドライアイは日本国内で2,200万人が罹患しているとされる非常に身近な目の病気です。デジタル機器の長時間使用や超高齢化社会の到来により、今後ますます増加が予想されています。ドライアイは、目の守るうえで重要な「涙」の質のバランスが崩れたり、「涙」の量が不足することで発症し、視力の低下や目の痛み、さらには角膜感染症を引き起こすこともあります。

当院のドライアイ専門外来では、豊富な臨床経験を持つ眼科専門医が、患者様一人ひとりの症状や生活スタイルに合わせて最適な診断と治療を提供しています。
ドライアイ専門外来では、ドライアイ疾患特異的質問紙票による自覚症状の問診、涙液層破壊時間の測定、蛍光色素検査、涙液分泌量測定などの多角的検査を組み合わせ、ドライアイのタイプを分類し、最適な点眼治療を処方します。点眼治療のみでは改善が乏しい涙液減少型の患者様には、涙点プラグの挿入による治療も実施可能です。これは涙の排出を抑制し、目のうるおいを保つための効果的な方法です。

シェーグレン症候群、造血幹細胞移植後の移植片対宿主病、スティーブンス・ジョンソン症候群などの全身疾患に起因する重症ドライアイによりこれらの疾患により眼表面に深刻な障害が生じている方にも、専門的な評価と高度な治療をご提供します。
ドライアイの不快感や視力の問題でお困りの方、一般的な治療で効果が得られない方は、ぜひ当院のドライアイ専門外来へご相談ください。

コンタクトレンズ外来

【特徴】
コンタクトレンズが1952年に我が国に紹介されて半世紀以上が経ちます。その間、レンズデザインや材質の進歩に伴いレンズの種類も豊富となり、また特殊コンタクトレンズも登場して適応が増えました。特に、特殊コンタクトレンズの登場により、治療目的でのコンタクトレンズの装用で視機能改善が期待できるようになる方も増えてまいりました。当科コンタクトレンズ外来では、こうした特殊コンタクトレンズへの対応に力を入れております。また、新たに開発されたレンズの臨床治験にも積極的に取り組んでおります。

円錐角膜・角膜乱視
円錐角膜とは、角膜(くろめ)の中心部~やや下方が前方に突出することで、角膜不正乱視が生じ、通常ハードコンタクトレンズ装用が必要となる疾患で、後発年齢は、10歳代後半から20歳代後半といわれています。また、円錐角膜でなくとも、角膜の強い乱視が原因で通常の眼鏡やソフトコンタクトレンズで矯正しきれない乱視の場合もあります。その処方には熟練を要するため経験豊富な医師に任せないとなかなかうまくいかないケースが多く、また、そのような熟練医師でさえも数種類のレンズを何度も乗せ直して適切なレンズを探っていく必要があるため、時間と根気の要る作業となります。

取り扱いレンズ:ハードコンタクトレンズ、ソフトコンタクトレンズ、虹彩付きソフトコンタクトレンズ、
強膜レンズ(準備中)

小児眼科外来・斜視外来

【特徴】
こどもの視機能の健やかな発達を支えることを目的に、弱視や斜視、先天性眼疾患などに対して、小児眼科・斜視診療チームが視能訓練士とともに対応します。斜視診療においては小児だけでなく、成人斜視や甲状腺眼症など年齢を問わず幅広く対応しています。全身疾患を有するお子さまは小児科と、甲状腺眼症は内分泌内科と協力して診療を行うなど、大学病院ならではの他科との連携体制を活かしながら、患者さん一人ひとりにとってより良い治療を提供できるよう努めております。

緑内障外来

【特徴】
緑内障は本邦において、40歳以上の約5%が罹患する疾病であり、中途失明の原因としてもっとも多い疾病です。本専門外来では、緑内障の診断治療に関わるケアを提供しています。緑内障は一生の病気であり、関連する眼科診療所並びに病院との連携を重視しています。具体的には治療方針の決定に必要な各種検査と抗緑内障点眼薬の選定、必要に応じて手術療法の適応の相談もいたします。

涙道外来

【特徴】
涙道外来では涙や目ヤニが多い患者さんを診察しています。涙が多いと訴える患者さんは意外と多いのですが、見えなくなる訳ではないためそのままにしている患者さんも多く見られます。しかし、そのままにしていると運転の時に困ったり、人と会うと泣いていると言われたりして生活のQOLを下げてしまいます。時には急性涙嚢炎という、急に目頭の辺りが腫れ上がって強い痛みを伴う病気になる場合もあります。そのような患者さんに対し、涙道外来は流涙の原因を丁寧に問診し、症状を改善させるための外来になります。涙道の閉塞が疑われる場合は涙道内視鏡で涙道の中を直接観察することで閉塞部位を解除します。閉塞が強く、内視鏡での治療が困難な場合は、涙道のバイパスを作る手術である涙囊鼻腔吻合術(DCR)をすることもできます。

スポーツ眼科外来

【特徴】
スポーツには眼がとても重要である、ということは昔から言われていることですが、スポーツと眼の関係はまだわからないことだらけで、根拠のある話は多くありません。スポーツ眼科では、研究面では眼球運動の精密解析を通して、スポーツと眼の関わりを科学的に明らかにする試みをしています。臨床面では、アマチュアからプロフェッショナルまで、さまざまなスポーツ競技者の、競技と眼に関するあらゆるご相談に、眼科専門医である公認スポーツドクターの観点から対応いたします。スポーツと眼のことでお困りの際は、お気軽にご相談ください。

☆受診方法について☆
対応可能な案件か判断する必要がありますので、受診ご希望の際は、あらかじめコンタクトレンズ外来宛てにお問い合わせください