Message

プログラム責任者からのメッセージ

横断的放射線診療の習得と
専門性の探求

順天堂大学大学院研究科
放射線治療学教授 放射線科長(チェアパーソン)
鹿間 直人

Dr桑鶴良平鹿間教授
研修方針
順天堂の放射線科専門研修サイトにアクセスいただきありがとうございます。私たちのプログラムでは放射線診療の全ての領域を研修しつつ、ご自身の興味ある領域を重点的に専門研修していきます。みなさんが多くのことを学び、体験・実践できるようサポートしていきます。当院の特徴は専門医が多数在籍し、「教え上手」なスタッフが多いことが挙げられます。様々な診療を研修・体験し、その中から「これを一生やっていこう!」と思えるものを見つけてください。
各分野の紹介
放射線診療には、画像診断、画像下治療、放射線治療が含まれます。
当院の画像診断部門には、神経放射線分野と体幹部放射線診断分野があります。神経放射線分野は他の教室や診療科で推進している神経疾患に関する診療・研究に対して放射線診断学を通して一緒に臨床と研究を行い、神経内科や脳神経外科、神経生理学分野の先生方と「世界的な臨床と研究」を進めています。
体幹部放射線診断分野は、CT検査、MRI検査、核医学検査、超音波検査など「ありとあらゆる臓器の画像診断」を担っています。機器の進歩、各診療領域の診断・治療の変遷に合わせた放射線診断が期待されています。AIを活用した診断法や精度向上を研究するスタッフもいます。他の診療科とのカンファレンスなどを通じて意見交換をしながら研鑽を積み、研究のアイデアを見つけることもできます。

画像下治療(IVR)分野では血管系と非血管系に分かれ、カテーテル検査・治療、凍結療法、焼灼療法など様々な診療があります。また、生死にかかわる外傷性疾患ではIVR医の存在は大きく、救急専門医とのダブルライセンスを持つスタッフもいます。内科や外科と違った「医療の醍醐味」を体験することができます。

放射線治療分野はあらゆるがん種に対し、外部照射、小線源治療、内用療法を用いて治療しています。日々進歩するがんの標準治療に照準を合わせ、高精度放射線治療や小線源治療、緩和的放射線治療の在り方を常に見直しています。科学的根拠に基づく医療(EBM)を実践すると共に、多施設共同臨床試験においては全国をリードする立場にあり数多くの臨床試験が進行中です。国内屈指の小線源治療のエキスパートが複数名在籍し国内外から見学者を受入れています。ここでしか味わえない「医師のやりがい」を感じることでしょう。

これら3つの領域を全て研修することで皆さんの医療者としての実力を磨くことができます。また、附属病院と連携をした「浦安プログラム」や「静岡プログラム」も持っています。働きたい地域を選んだ研修も可能です。
是非、見学にお越しください。