患者さんの紹介

安全かつ適切な診療を、ご紹介いただいた患者さんに提供できるよう、日々診療にあたっております。今後も心を込めた質の高い医療を提供し地域医療の向上に一助させていただく所存です。病病連携と病診連携の先生方のご協力とご支援を今後とも宜しくお願い申し上げます。
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ご挨拶

当科の歴史

いつも多くの患者さんをご紹介いただき、誠にありがとうございます。
当教室は、1969年5月に日本で初めて開設された、日本で最も長い歴史を有する呼吸器内科です。
その後、本間日臣教授、池本秀雄教授、吉良枝郎教授、福地義之助教授、高橋和久教授が主任教授(科長)として診療・教育・研究を牽引し、2026年7月からは宿谷が主任教授(科長)として教室を主宰しております。
歴代主任教授は、それぞれ、本間教授は間質性肺疾患・サルコイドーシス、池本教授は呼吸器感染症、吉良教授は慢性呼吸不全・在宅酸素療法・肺高血圧症、福地教授はCOPD・誤嚥性肺炎、高橋教授および私(宿谷)は肺がんをはじめとする呼吸器悪性腫瘍を専門としてまいりました。
このような歴史と伝統のもと、当科では、間質性肺疾患、呼吸器感染症、肺高血圧症、COPD、気管支喘息、肺がんをはじめとする呼吸器悪性腫瘍など、あらゆる呼吸器疾患に対して高度で専門的な医療を提供できることを特色としております。
今後とも、先生方からご紹介いただく患者さん一人一人に最適な医療を提供できるよう努めてまいります。
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呼吸器内科科長(主任教授)
宿谷威仁

当科の診療体制と実績

現在、当科では約50名以上の医局員が在籍し、診療・教育・研究にあたっております。 開講以来、「仁」の精神に裏打ちされた質の高い医療の提供を目標とし、国内で最も古い呼吸器内科専門臨床教室の伝統に基づき、臨床と研究のバランスを保ちつつ多彩な呼吸器疾患に幅広く対応しています。

2025年度 診療実績
  • 入院症例数:年間1,331件                       
    ※入院の約半数を肺がんをはじめとする悪性腫瘍が占めていますが、肺炎、間質性肺疾患、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)など、多岐にわたる呼吸器疾患の急性期・救急対応にも力を入れています。
  • 外来患者数:年間46,399名(初診2,908名[約242人/月]/ 再診43,491名[約3,624人/月])

午前中に初診専門外来を開設しています。教授外来日、専門外来、女医診察日などについてはホームページでご確認ください。
呼吸器内科カンファ4
呼吸器内科診療実績3

対象疾患

我が国は高齢化社会を迎え、肺がん、間質性肺疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺炎、睡眠時無呼吸症候群などの呼吸器疾患が急増しています。また、各種生物学的製剤による治療を必要とする重症気管支喘息の方も多くご紹介いただいています。当科はこれらの多い疾患のみならず肺高血圧症やリンパ脈管筋腫症などまれな疾患も含めたすべての呼吸器疾患を対象として診療にあたっています。

当科の特徴と具体的診療内容

最も力を入れている疾患は肺がんなどの悪性腫瘍です。胸部異常陰影の精査目的でご紹介いただいた場合、当科でNavigationシステムを併用した超音波気管支内視鏡検査、クライオ生検、超音波ガイド下生検など患者さんの負担がかからない検査で迅速に診断します。そして、病期や全身状態に応じて適切な治療を速やかに提供します。治療方針は、呼吸器内科、呼吸器外科、放射線科との合同カンファレンスで決定します。手術が適すると判断された患者さんはダビンチを用いた低侵襲ロボット支援下手術を日本で最も行っている呼吸器外科に紹介し手術を行います。放射線治療については、気管支鏡内視鏡検査を用いて病巣を正確にマーキングしたうえ正常肺への被曝を限りなく減らした方法で放射線照射を行います。また正常肺への影響を最小限にした集光照射、IMRTなども行っています。当科は大学病院の中では有数の分子標的薬や免疫療法薬の治験や先進医療を実施しており、薬物治療が適すると判断された患者さんには個々の患者さんに合わせた薬物治療を提供しています。現在、肺がんを含めて当科では30近い新薬の治験を行っており順天堂医院で最多です。また、喘息の治療も得意領域であり、喘息・アレルギー専門医による診断と従来の吸入等の薬物治療に加え、生物学的製剤(抗IgE抗体、抗サイトカイン抗体)による治療を積極的に行っています。COPDに対しては薬物治療のみならず栄養指導やリハビリ科と連携して呼吸リハビリテーションも取り入れています。間質性肺疾患に対してはMDD (Multidisciplinary Discussion:多職種合同検討)を導入し、標準的治療に加え新薬治験も行っています。また、当科のもう一つの特徴は稀少疾患であるリンパ脈管筋腫症(LAM)やBHD症候群、α1-アンチトリプシン欠損症などの希少疾患も多数診ている点です。とくにLAMは日本で最も多い患者さんの診療にあたっています。COPD, 禁煙、気管支喘息、間質性肺疾患、睡眠時無呼吸症候群、呼吸不全、LAM、サルコイドーシス、化学療法に関しては専門外来を開設して病状に応じて担当の准教授クラスの専門医が質の高い診療を行っております。詳細については以下をご覧ください。
 

協力体制

順天堂大学の他の附属病院(練馬病院、浦安病院、江東高齢者医療センター、静岡病院)、関連病院である江東病院、東京都立東部地域病院、越谷市立病院、済生会川口総合病院などと密に連携を取り合い患者さんにとってより良い医療を心がけています。

ミッション

特定機能病院である大学病院本院として多くの呼吸器疾患診療に当たっていますが、常に新しい診断と治療法の開発を推進しています。一人ひとりの医師が、順天堂の学是である「仁」の精神に則り、病気をお持ちの患者さんに寄り添う診療を行うよう心がけています。医局一同、誠心誠意、患者さんに合わせた医療を提供すべく日夜努力しています。
私どもは、地域の医療機関様との連携(病診連携)をより充実していきたいと考えております。ご紹介していただいた患者さんの検査、治療経過については、速やかにご報告いたします。また、診断と治療方針が決まり治療が軌道に乗った後は、原則的に紹介元の先生にお返し(逆紹介)するようにしております。 当科に紹介していただいて良かったと患者さんのみならず紹介元の先生方が思える医療を提供してまいります。

公開講座

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病病連携と病診連携の先生方とともに呼吸器臨床レベルアップのための勉強をさせていただくことを目的に、定期的に当科のトピックスを提供し、また肺がん、COPD、気管支喘息、抗酸菌感染症などのエキスパートの先生の講演会も開催しております。今後、一人でも多くの先生方にご出席を賜り、先生方の呼吸器疾患に関する日常診療に少しでもお役に立てることを願っております。

診療体制について

外来における診療体制について

月曜日から土曜日(第2土曜日の終日、およびそれ以外の土曜日の午後を除く)まで、毎日午前・午後の外来診療を行っています。
  • 診療の流れ: 初診患者さんは、まず午前中に開設している「初診専門外来」等で、呼吸器診療に熟した医師が詳細な問診や診察を行います。病状を確認した後、必要に応じて2回目以降の外来から各専門外来(予約制)へとご案内いたします。
  • 専門外来の一覧: 化学療法(肺がん)、気管支喘息、COPD、間質性肺疾患、睡眠時無呼吸症候群、サルコイドーシス、希少肺疾患、禁煙 
  ※それぞれの疾患のエキスパートが質の高い診療を行います。
  • 検査について: レントゲンや呼吸機能検査など、一部の検査は当日に結果をご説明いたします。また、年齢が基準内で全身状態が良好な場合には、気管支鏡や胸部超音波を用いた生検も外来通院で行うことが可能です。
  • 紹介状について: 当科では紹介状なしでの受診も可能ですが、より円滑で適切な診療を行うため、可能な限り診療情報提供書(紹介状)をご持参いただきますようお願い申し上げます。
  • ご留意点について: 初診外来では、詳細な診察や検査のご説明などにより診療時間が長くなることがございます。また、患者さんの病状によって診察の順番が前後する場合がありますので、予めご了承ください。

病棟における診療体制について

呼吸器内科では、病床数50床を有し、計画入院に加えて、呼吸器領域の救急対応も行っています。重症度に応じて、ICU(集中治療室)やHCU(高度治療室)への入院が必要となる場合があり、各症例に対して適切な診療を提供しています。呼吸器外科とは同一病棟で診療を行い、月2回の合同カンファレンスに加え、日常的に情報共有を行いながら、呼吸器疾患の診断や治療を進めています。必要に応じて外科的処置や手術も実施し、患者さんに適切な治療を提供しています。また、放射線科とも密接に連携し、月2回の合同カンファレンスを通じて、放射線化学療法や転移性脳腫瘍、骨腫瘍の治療にも対応し、包括的な医療を提供しています。
 さらに、骨関連有害事象(Skeletal Related Event;SRE)に対しては、整形外科の高木医師を中心に月2回のSREカンファレンスを開催し、各診療科、リハビリテーション科、放射線科、緩和ケアチーム、看護師、退院支援チーム、薬剤師、医療ソーシャルワーカーなど、多職種が連携して患者さんの診断・治療・マネジメントにあたっています。このように、専門職間の連携により、それぞれの患者さんに合ったケアを提供する体制を構築しています。
 呼吸器内科では、回診やカンファレンスを通じてすべての症例についてチームで検討し、入院中の治療から退院後のフォローまで一貫した診療体制を整えています。入院期間中には早期の段階から週1回の退院支援カンファレンスを開催し、患者さんそれぞれのご希望にそった退院計画を立案しています。自宅での療養が難しい場合には、医療福祉相談室が転院や施設入所の手配を行い、適切な療養環境を提供できるよう支援しています。
お問い合わせ
順天堂大学医学部附属 順天堂医院 呼吸器内科医局
〒113-8431 東京都文京区本郷3-1-3
TEL:03-3813-3111(大代表)