当院の放射線科は画像診断部門と放射線治療部門に大別されます。画像診断部門では、CT, MRI, PET-CTなどを中心に様々な検査を施行しており、特にCT, MRI検査は日本でも有数な件数を日々行っています。多くの患者さんに対して画像検査を行うことにより各科の診療方針決定に役立っていると考えています。最新の機器を用いた的確な撮像法による診断法の開発などに取り組み、患者さんの診療に役立てるように研鑽を重ねています。
画像診断を用いた低侵襲治療も積極的に行っており、腎血管筋脂肪腫や子宮筋腫などの良性腫瘍の画像下治療(血管内治療)は日常的に施行しており症例数も多く、安全で良好な治療成績を得ています。他にも種々の画像下治療を行っていますが、癌に対する抗癌剤の血管内治療も積極的に行っています。生活の質を落とさず効果的で副作用が少ない治療として今後は更に普及すると考えています。その他、腎癌に対する凍結療法など、手術が難しい患者さんの低侵襲治療も行っています。
放射線治療は全身のがん患者さんに対する放射線治療全般を多数行っています。当科の放射線治療医は各々が全般的な治療を行うとともに、専門分野のがんに対して診療を行っていますので、各種がんに対して専門的な放射線治療を受けることが可能です。また、病変への放射線治療を行うにあたり、周囲の正常臓器への照射をなるべく避けるような精度の高い治療法を積極的に行っています。
順天堂医院に来院された患者さんが満足のできる診療を受けられるように放射線科でも日々診療を行っていますが、ご質問等がおありの場合はセカンドオピニオン外来を受診戴き、ご自身に合った治療法を選択してください。