がん治療センターの主な活動

がん治療センターは、主に以下の3部門を柱としています。
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がん相談支援センター

患者さん・ご家族からのご相談(直接相談、電話相談)看護師相談、臨床心理士相談、薬剤師相談

外来化学療法室

自宅で過ごしながら通院し点滴治療を行います

緩和ケアセンター

がん治療を受けながらQOLを高めるための専門ケアチームです

がん相談支援センター(患者相談室)

がん治療中に生じるあらゆる心配事(日常生活、不安、治療や副作用、辛い症状、今後どうなっていくのか、仕事は続けられのか・・など)についての相談を内容に応じて看護師、心理士、薬剤師が担当します。AYA世代(15歳~30歳代)のがんに関する相談も対応しています。がんに関する疑問や相談ごとについてお気軽にご相談ください。
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外来化学療法室

自宅で過ごしながら通院し点滴治療を行う場所です。少しでも快適に治療を受けていただくため、専門スタッフが治療のサポートを行っています。また治療に伴う副作用症状についても適切な評価のもと治療担当医師、外来看護師と共有し副作用症状の軽減に努めています。
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緩和ケアセンター

がん治療を受けながらQOL(生活・生命の質)を高め、その人らしい生活が送れるよう支援します。入院では、がん治療医とともに、緩和ケア専門の医師、看護師、心理士、薬剤師、栄養士で構成されている緩和ケアチームで緩和ケアを行っています。
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がん看護外来

治療に関して悩みを抱えている、がんと診断されてとにかく不安、がん治療の副作用で困っているなどの場合には、
「がん看護外来」をお気軽にご利用ください。
「乳がん看護外来」では、特に乳がんの患者さんの相談に対応しています。乳房再建について、術後の補整下着に関して、
乳がん術後や治療中の生活について などの相談に対応しています。
「がん看護外来」をご利用ください
  • がんと診断されとにかく不安
  • 緩和ケアについて相談したい
  • 化学療法の副作用への対応に困っている
  • 治療しながらどのような生活を送っていけばいいか相談したい
  • つらい気持ちを聞いて欲しい
  • つらい症状があって困っている

乳がん看護外来
左記の内容に加えて…
  • 術後や治療中の生活について相談したい
  • リンパ浮腫が心配
  • 術後の補整下着など相談したい など
がん看護外来では、専門的な資格と知識を持った看護師が、各診療科医師等と連携を図りながら患者さんを支援しています。

担当看護師
がん看護専門看護師、緩和ケア認定看護師、がん化学療法看護認定看護師、乳がん看護認定看護師
*状況に応じて、医療保険の適応となる「がん患者指導管理料」が発生する場合があります。

がん看護外来のご案内
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日時

土(第2除く)
午前 10~12時 10~12時 10~12時 10~12時 10~12時 10~12時
午後 14~16時 14~16時
(乳がん看護外来 14~16時)
14~16時 14~16時 14~16時
対象者 順天堂大学医学部附属順天堂医院通院中・入院中のがん患者さん
場所 1号館3階 がん治療センター
費用 医療保険の適応になり、1割負担200円/回、3割負担600円/回の費用がかかる場合があります。
予約方法 現在受診中の診療科医師または看護師に希望をお伝えください。

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がん医療の要点

外来化学療法 社会生活を維持しながら通院し、外来で治療を受けられます。
専門医によるチーム医療(集学的治療) 各領域の専門医が最新の技術と知恵をもって患者さんに安全でベストな治療をチームで行います。
がんの早期発見 早期がんの多くは無症状です。科学的根拠に基づいて自治体が実施する検診は定期的に受けましょう。
がん登録 各種がんの発生状況や治療成績を基に、治療法の検討やがんによる死亡率を減少させるため、国立がん研究センターが中心となって院内がん登録が行われています。当センターでも医師と専任の事務職員が登録の作業に当たります。個人情報の保護については、万全を期して守ります。
緩和ケア がんの治療を受けながら、その人らしい生活が継続し、QOL(生活・生命の質)を高められるよう支援します。そのために、がん治療の専門診療科とともに、痛み、嘔気嘔吐・息苦しさなどの身体症状の緩和や、不安やイライラなどの心のケア、家族の方からの相談、在宅ケアや緩和ケア施設など療養場所に関する相談などをお受けし対応します。

「がん治療センター」を中心に行われるチーム医療

当院では各領域の専門医が治療技術を最大限に発揮できるような体制をとっています。がん治療センターでは、このような専門医による治療体制に加え、多職種間での連携を強化することにより、患者さんとご家族にとってご満足いただける医療の実現を目指しています。
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全て開く
放射線治療の立場から
画像診断、放射線治療の立場から

放射線治療(外部照射、腔内・組織内照射)の技術革新は目覚ましく、転移性脳腫瘍に対する定位照射のほか、体の様々な部位への定位照射(体幹部定位放射線治療)、強度変調放射線治療(IMRT)、左乳房に対する深吸気時照射などを積極的に行っています。正確な画像診断、的確な画像下治療なども組合せ、治療成績の向上を大前提に、低侵襲で臓器・機能温存を目指した治療を各診療科と協力して行っています。緩和的放射線治療も積極的に行っており、お仕事やご家庭への影響を最小限にした放射線治療を心がけています。
外科の立場から
外科の立場から

がん治療センター副センター長 寺尾 泰久

消化器(食道・胃、肝・胆・膵、大腸・肛門)、乳腺、肺、子宮・卵巣、泌尿器、頭頸部、脳、骨・軟部などに発生するがんの手術治療は、それぞれ消化器外科、乳腺科、呼吸器外科、婦人科、泌尿器科、耳鼻咽喉・頭頸科、脳神経外科、整形外科などの専門医が担当します。手術療法は、がんを残さず切除することが「治癒」の絶対条件です。常に高度な手術が行えるように医療技術の向上に努め、安全で確実な外科治療を目指しています。また、腹腔鏡やロボット支援下手術などの低侵襲手術や機能温存手術にも力を注いでいます。外科医、内科医、放射線科医、看護師、薬剤師、心理士など多職種でのチーム医療を提供し、社会復帰に向けてサポートします。病状をはじめ、手術や治療についてお気軽にお尋ねください。それぞれ担当の専門医がお応えします。

また、当院は東京都若年がん患者等生殖機能温存治療助成事業の指定医療機関です。挙児希望がある場合は、早期に生殖医療を専門とする医師との密な連携のもと、妊孕性温存療法が提供できる体制をとっていますので、担当医にお尋ねください。 
薬物療法の立場から
薬物療法の立場から

がん治療センターセンター長、化学療法室室長 加藤 俊介

外来化学療法室は、外来のがん患者さんを対象に点滴による薬物療法を提供する場所として2003年に25床で開設し、2016年には移転・拡張して32床となりました。現在は膠原病やクローン病などの患者さんにもご利用いただいています。
専門スタッフが副作用への対応を行い、安全に治療を受けられる体制を整えています。すべてのベッドにテレビを設置し、無線LANによるインターネット接続も可能で、快適に治療を受けていただける環境を備えています。
診療時間は月~金曜日の午前9時~午後5時、第2土曜を除く土曜日は午前9時~午後1時です。薬剤師による薬剤指導、看護師による副作用に伴う生活面のサポートも行っています。ご不明点やご要望がありましたら、どうぞお気軽にスタッフへお声かけください。
がん治療での薬剤師の役割
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薬剤師 がん薬物療法WG

薬剤師は、外来化学療法室で点滴による治療を受けられる患者さんに、抗がん剤の副作用やその予防・対処方法について分かりやすくご説明します。副作用を和らげるために使うお薬(吐き気止めや痛み止めなどの「支持療法薬」)についても、効果的な使い方をご案内します。
また、複数の医療機関からお薬が処方されている場合には、飲み合わせや重複についてご相談いただけます。内服の抗がん剤による治療を受けている患者さんについても、薬剤師が丁寧に説明いたします。
ご説明やご相談はいつでも受け付けています。安心して治療を受けていただけるようにサポートいたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。
がん治療における看護師の役割
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「がんの治療経過には、『診断』、『治療』、『安定期』、『経過観察の時期』、『再発・進行』、『積極的治療の中止』、『終末期』と様々な段階があります。そして、がん患者さんとその家族はそれぞれの段階によって違う悩みや不安・身体症状を抱えています。
また、がん医療では、告知、意思決定、治療とその副作用、症状の緩和、療養などに関連した特有の課題があります。がん治療センターでは、がん看護専門看護師・緩和ケア認定看護師・がん化学療法認定看護師など専門の知識・経験を有した看護師が所属しており、がん患者さんとその家族が自分らしく過ごせるよう苦痛や不安の解決に向けた看護ケアを提供しています。
病気や治療に対する不安、日常生活や社会生活での疑問、今後の過ごし方について、などお気軽に相談ください。
がん治療における心理士の役割
がん治療における心理士の役割

どのような時に心理士を活用すれば良いのでしょうか。まずはお話を聴かせてください。そして、あなた自身が解決策を見出すお手伝いをさせていただきます。

ご本人へ

病気について、何をどう考えていったらいいのか、家族以外の人に相談したいとき

ご家族の方へ

病気を本人に知らせるか、いつ知らせるか、という病名告知、どの治療が一番いいだろうという治療の選択、もう治らないことを本人に知らせるかどうかという余命告知などについて悩まれたとき

小児のがん患児の保護者の方へ

  • 治療をしたいが幼少で本人に病気を知らせていない
  • 治療の効果、晩期障害の可能性についてどこに相談したらよいかわからない
  • 学習上の困難がある
  • 子どもが心理的に苦悩を抱えている(情緒・行動上の問題・適応上の問題)
  • 病気だった子どものきょうだいのことで相談したい
  • 自分自身が悩んでいる

小児のがんの体験者のあなたへ

  • 進路で悩んでいる
  • 職業に就くときに体験者であることを伝えるべきかどうか
  • 保険に加入する時の告知をどうしたらよいだろうか
  • 結婚する時、相手にどう伝えたらよいだろうか
  • 家族との関係


予約受付窓口

診療方法

がん相談支援センターでは直接面談での相談、電話相談をお受けしています。相談を希望される場合は、事前に予約をお願いいたします。
TEL:03-5802-8196(直通) 
TEL:03-3813-3111(代表) 内線 5348・5349
面談対応時間
平日9時~16時 土曜日9時~12時(第2除く)日曜・祝日休み