糖尿病・内分泌内科

糖尿病・内分泌内科

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研修プログラム

後期研修の理念

糖尿病・内分泌内科における後期研修では、各疾患の論理的な病態生理の把握を行い、その病態生理にあった治療法を選択することを原則としながらも、患者さんの生活環境などを考慮し、患者さんを全人的にサポートできる医師を育成していくことを目標としています。当科では病棟診療においてグループ制をとっています。専門研修においては、経験豊富な専門医であるグループ長ならびにグループ員全員が、親身な指導を行っています。また、本内科研修におきましては、糖尿病に留まらず、内分泌疾患の診療できる医師の育成に努めています。

研究においては、“由緒正しい2型糖尿病の病態生理の解明と治療法の開拓”をテーマとし、インスリン分泌不全、インスリン抵抗性の発症メカニズムの解明から、膵β細胞の再生医療を目指した先進的研究を展開しています。特に、望まない限りは、基礎講座の研究室に属する必要なく、当科スタッフが実験の基礎から丁寧に指導します。これらの研究に参加することにより臨床に卓越し、なおかつ論理的思考のできる糖尿病内分泌専門医の育成を目指しています。

後期研修プログラムについて

当科における後期研修には大きく分けて2つのコースがあります。いずれのコースにおいても総合内科専門医、糖尿病専門医、内分泌代謝専門医等の資格を取得することができます。総合内科専門医は後期研修3年終了時に取得資格が得られます。糖尿病専門医、内分泌代謝専門医は後期研修開始時から日本糖尿病学会、日本内分泌学会に入会して頂き、入局5年目以降から専門医取得が可能です。いずれのコースでも専門研修においては当科の指導医が親身な指導を行っていきます。また、以下に示すコースはいずれも例であり、個々の後期研修医の希望になるべく沿うように後期研修プログラムを組んでいきます。

1.大学院生コース

大学院への進学は後期研修開始時、後期研修終了後などいずれの時点からでも可能です。大学院においては通常4年間で学位(医学博士)の取得が可能であり、研究の進み具合により優れた論文が作成されれば3年間で卒業が可能です。後期研修開始と同時に大学院に進学した場合は、はじめの1年間は、次の専門医取得コースと同様、総合内科専門医の受験資格取得をめざし、前期研修で不足している各内科領域の研修(内科ローテーション)を行うことを推奨しています。大学院生コースは、臨床研究と基礎研究に分かれます。臨床研究は病棟業務を兼務し、後期内科研修と並行して、研究に携わります。基礎研究を希望される場合は、担当入院患者さんを持たず、基礎実験に没頭して頂きます。全てのコースにおいて、実地臨床研修として週に1~2日の外勤(病病、病診連携)が有給で研修出来ます。この収入が主な生活費となります。

1年次 2年次 3年次 4年次 5年次 6年次 7年次
臨床研究
モデル
シニアレジデント
内科後期研修
シニアレジデント
内科後期研修
専門医研修
大学院生
内科後期研修
専門医研修
大学院生
専門医研修
大学院生
専門医研修
大学院生
専門医研修
専門医研修



総合内科
専門医受験
糖尿病
専門医受験
学位取得 内分泌代謝
専門医受験
基礎研究
モデル①
シニアレジデント
内科後期研修
大学院生
内科後期研修
専門医研修
大学院生
基礎研究
大学院生
基礎研究
大学院生
基礎研究
内科後期研修
専門医研修
(研修再開)
専門医研修




学位取得
総合内科
専門医受験
基礎研究
モデル②
シニアレジデント
内科後期研修
シニアレジデント
内科後期研修
専門医研修
シニアレジデント
内科後期研修
専門医研修
大学院生
基礎研究
大学院生
基礎研究
大学院生
基礎研究
大学院生
基礎研究



総合内科
専門医受験


学位取得
*上記のコースはモデルコースであり、個々の研修医と相談の上で研修プログラムは決定されます。
 
大学院卒業後は、すぐに、入院患者さんを病棟で担当し、専門医資格のための訓練を行うことも可能ですし、研究の経験を生かすために、そのまま、当科で研究を続けること、あるいは、海外への留学なども可能です。海外への留学先に関しましては、当科の教官は、海外の糖尿病領域、生理学領域、分子生物学領域、発生学領域の研究者と親密な交流があり、留学先を紹介することは比較的容易です。また、今までの医局員の留学において、海外留学する際、給料が支給されなかったケースはありません。

2. 専門医コース

専門医を目指す臨床研修では1年次において、総合内科専門医を取得する資格を得るために必要な内科(選択可)のローテーションを行います。2年次以降に関しては内科後期研修と専門医研修を並行して行いますが、2年次以降で大学院に入学を希望する方は、大学院コースへの変更も可能です。実地臨床研修として原則、週に2回外勤(病病、病診連携)に従事出来ます。

1年次 2年次 3年次 4年次 5年次 6年次
専門医
モデル①
内科後期研修
内科ローテ
内科後期研修
専門医研修
内科後期研修
専門医研修
(研修関連病院)
専門医研修
(研修関連病院)
専門医研修 専門医研修
専門医
モデル②
内科後期研修
内科ローテ
内科後期研修
専門医研修
(研修関連病院)
内科後期研修
専門医研修
(研修関連病院)
専門医研修 専門医研修 専門医研修
専門医
モデル③
内科後期研修
内科ローテ
内科後期研修
専門医研修
(研修関連病院)
内科後期研修
専門医研修
専門医研修 専門医研修
(研修関連病院)
専門医研修
(研修関連病院)
専門医
モデル④
内科後期研修
内科ローテ
内科後期研修
内科ローテ
内科後期研修
専門医研修
(研修関連病院)
専門医研修 専門医研修 専門医研修
(研修関連病院)
資格など


総合内科
専門医受験
糖尿病
専門医受験
内分泌代謝
専門医受験
*上記のコースはモデルコースであり、個々の研修医と相談の上で研修プログラムは決定されます。

3. 専門研修における臨床研修

毎週月曜日14時から教授チャート回診が行われ、終了後病棟回診があります。さらに、週に1回16:00から各病棟グループによる回診が行われています。さらに、週に1回、糖尿病・内分泌症例のカンファレンス、もしくは抄読会を行っています。専門医研修の1年次に関しては、クルズスがテーマ別に毎週1時間程度行われています。

4. 学会活動

日本糖尿病学会、日本内分泌学会、日本内科学会、米国糖尿病学会、ヨーロッパ糖尿病学会などに毎年数多くの演題を発表しています。大学院生は、在学中に米国糖尿病学会の口演演題の採択を目指していただきます。

5. 研修関連病院

順天堂大学医学部附属病院
その他おもな関連病院