眼科

見えないことを想像したことがあるだろうか。ぜひ1分間目をつむってみてほしい。家族の顔も、スマホも見えない。見えることが当たり前だからこそ、患者さんは光を失って大きな苦しみを味わっている。医療に貴賎はない。眼は小さな器官であるが、全ての人にとって人生の喜びに関わっている。

若い時期の臨床研修は臨床力をつけるだけの時期ではない。この時期に多くの患者さんと目を見てお話し、寄り添い、病気を理解し、その痛みを理解する大切な時期だ。そしてそのためには仲間が必要だ。共に悩み、語り合い、助け合って、より良い未来の医療について想いを巡らす。それは先生たちの一生の宝になる。それができるのは大学病院であり、最高の仲間がいる順天堂医院だと思う。眼科は見えなくて困っている患者さんが、また見えるようになることをお手伝いできる講座である。順天堂眼科は日本で初めてのコンタクトレンズなど、歴史がありパイオニアの精神が溢れている。ぜひ仲間に加わっていただきたい、患者さんに光を与えられるように。