診療科紹介

当科では、6附属病院にそれぞれメンタルクリニックを設置し、順天堂越谷病院ではgeneral psychiatryを、本郷では特にmedical psychiatryを、浦安病院、静岡病院と練馬病院では主にconsultation-liaison psychiatryを、順天堂東京江東高齢者医療センターではGeriatric Psychiatryを、機能分化をしながら各部門が有機的に結合し、全人的な精神医療を実践しております。

患者さんへのご挨拶

このたびは、当メンタルクリニックのホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
当科は、平成11年7月から総合診療科外来に設置していた「心療内科外来」を「精神神経科外来」と統合し、精神科関連領域を包括的に扱うことを目的として、診療部門の名称を精神神経科から「メンタルクリニック」に変更して、現在に至っております。
現代社会はさまざまなストレスに満ちあふれています。
当科に受診される患者さんは、さまざまな悩みを持っておられます。そのうちのいくつかの例を紹介します。

外来診療

初診について

メンタルクリニックは初診予約制になっております。
初診予約を希望される患者さんは、メンタルクリニック外来にお問い合わせのほどよろしくお願いします。

1. 初診に際しては紹介状を必ずご持参ください。当科は特定機能病院に属しており、厚生労働省からも他医療施設からの紹介をもとに診療を行うことが推奨されていますので、ご理解頂けたら幸いです。なお、内科などのかかりつけ医の先生からの紹介状でもけっこうですので、何卒よろしくお願い申し上げます。
2. 紹介状を持参されずに初診された場合には、初診時選定療養費として別途自費にて11,000円（税込）を申し受けます。近隣の精神科診療所・クリニックを複数ご案内しそちらを受診いただくこともありますので、あらかじめご了解頂きますようお願い申し上げます。

入院診療

精神科専門病床は、15床（そのうち個室が7床）です。ベッド数が少ないことや、身体合併症を有する精神疾患患者さんの治療を主体に行っていることから、患者さんの状態にあわせて、越谷病院などの附属病院や、当科の関連病院などをご紹介することがありますので、あらかじめご了承ください。
 
入院については、まずは外来担当医とよくご相談ください。
精神科専門病床へのご入院の説明については「精神科専門病床入院について」をご覧ください。

詳しい入院手順についてはこちらをご覧ください。

精神科専門病床入院について

当院メンタルクリニック（閉鎖病棟）、および附属順天堂越谷病院（閉鎖病棟、開放病棟）、江東高齢者医療センター（閉鎖病棟）へのご入院は、精神保健福祉法に基づく入院であり、一般病棟とは異なった入院手続きならびに処遇が必要となります。 
   
 以下に簡単にそのご説明をいたします。 
   
 当院精神科への入院形態には、おもに任意入院、医療保護入院、２つの入院形態があります。 
   
 （１） 任意入院：患者様本人の同意に基づいて行われる入院です。自分の意思で入院し、自分の意思で退院できます。ただし、任意入院患者であっても病状によっては、精神保健指定医が診察を行い、ほかの形態での入院への切り替えを検討する場合があります。 
   
 （２）医療保護入院：精神保健福祉法第33条に規定されている入院形態です。本来は任意入院が望ましいものの、精神科医療の特殊性として、患者様本人が入院を望まない場合でも、精神保健指定医が入院加療を必要だと判断し、かつ家族等が同意する場合には、入院となることがあります。これは患者の健康と生活を守るためです。

＊家族等とは

患者様の後見人または保佐人、配偶者、親権を行うものおよび扶養義務者が該当します。 
   

1. 後見人または保佐人 
2. 配偶者 
3. 親権を行うもの 
4. 扶養義務者（直系血族及び兄弟姉妹、または三親等内[叔父叔母など]で裁判所の審判を受けたもの） 

 上記に当てはまっても同意者になれない方もいらっしゃいますので、詳細は外来主治医にご確認ください。 

家族等の実例

1. 患者様が18歳以上で配偶者がいる場合　－　配偶者 
2. 患者様が18歳以上で独身の場合　－　親、兄弟、祖父母 
3. 患者様が18歳未満の場合　－　両親（親権を行うもの） 

ご不明な点は、遠慮なく外来主治医にお聞きください。

気分障害センター

順天堂大学は、うつ病・双極性障害などの気分障害の患者さんに専門医療を提供する「気分障害センター」を2020年9月1日に設立しました。