患者さんへのご挨拶
当教室は1969年5月に日本で初めて開設した日本で最も古い歴史を有する呼吸器内科専門教室で、2005年8月からは現教授である髙橋和久教授が主任教授として教室の運営にあたっております。
非常に難しい病気である肺がんをはじめ、肺炎などの感染症や、喘息・アレルギーまで非常に幅広い領域に対応し、常に患者さんに寄り添い、一人一人に親身な診療を心がけております。呼吸器疾患でお困りの際には、どうぞお越しください。
診療科概要
当教室は、1969年5月に当時虎の門病院呼吸器科部長であった本間日臣教授が初代教授として、日本で初めて開設した日本で最も古い歴史を有する呼吸器内科専門教室です。その後、池本秀雄教授、吉良枝郎教授へと引き継がれ、1996年9月には現客員教授である福地義之助教授が主任教授として赴任し、また、2005年8月からは現教授である髙橋和久教授が主任教授として教室の運営にあたっております。
対象としている疾患は、呼吸器感染症(かぜ症候群、急性気管支炎、肺炎、誤嚥性肺炎、肺化膿症、肺結核等)、慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎)、アレルギー・免疫疾患(気管支喘息、好酸球関連肺疾患、膠原病合併肺疾患、サルコイドーシス等)、間質性肺疾患(間質性肺炎「肺線維症」、過敏性肺臓炎、塵肺等)、肺腫瘍(原発性肺がん、転移性肺がん、肺良性腫瘍、中皮腫等)、気管支拡張症、びまん性汎細気管支炎、肺リンパ脈管筋腫症(LAM)、肺循環障害(肺血栓塞栓症、肺高血圧症、肺水腫等)、胸膜疾患(胸水、気胸等)、縦隔疾患(縦隔腫瘍等)、結核後遺症、慢性呼吸不全(在宅酸素療法等)、睡眠時無呼吸症候群、慢性咳嗽等多岐にわたります。
呼吸器専門医教育、育成、研究にも力を入れており、学内のカンファレンス(外科、病理、放射線科)、学内共同臨床研究(膠原病と間質性肺炎、肺がん化学療法臨床試験、嚥下障害の研究、呼吸リハビリテーション等)、他施設との臨床検討会でも指導的立場にあります。診断、治療では、外科、放射線科や各診療科との連携がスムーズに行われています。
外来診療
当院は「特定機能病院」として厚生労働省から承認された病院ですので、原則として他の医療機関からの紹介状(診療情報提供書)が必要となります。
初めて当科外来を受診する場合、診察を円滑に行うためにも紹介状をご持参いただきますようご協力をお願いいたします。
なお、初診についての詳細は「
初診の方」をご確認ください。
⼊院診療
呼吸器内科の入院病棟は1号館の9階病棟を中心として病床数は42床あり、日々の診療に当たっております。
病棟は、主に卒後4~15年目の医局員が3人のグループ長のもと研修医とペアを組み患者さんを担当しています。入局後4年目以降の医師の大半は内科認定医と、呼吸器内科専門医の資格を有しております。
対象となる病気は、「対象疾患・治療⽅法
」にて紹介いたしました代表的呼吸器疾患(肺炎、COPD、肺がん、間質性肺炎、気管支喘息等)に対する入院治療の他、サルコイドーシス、胸部異常陰影、睡眠時無呼吸症候群等に対する短期検査入院も行っています。
回診やカンファレンスを通じて、呼吸器内科の中で全症例についてスタッフで検討するというチーム診療の体制をとっています。
現在当院の呼吸器内科に入院される約半数の方は肺がんに対する検査や治療を行っています。治療については放射線療法や外科療法も組み合わせた方が良い場合には週1回の合同カンファレンスで呼吸器外科と放射線科と情報共有をして話し合い、治療方針を決めています。
退院時に必要な医療サポートについて週1回カンファレンスを開催して看護相談室、医療福祉相談室、緩和ケア看護師、病棟看護師、リハビリ科と情報共有をして退院後の生活がスムーズに進むように努めています。
外来で入院が必要な状態になった場合には緊急の入院も対応が可能です。もし、入院のお部屋がない場合にも他の施設へのご紹介もしております。お困りのことがありましたらご相談いただければと思います。