外科専⾨医プログラム

研修資格

順天堂医院、もしくは他の研修施設で2年間の初期臨床研修修了者および修了予定者であればどなたでも受付を致します。

専攻生(卒後3年目~5年目)

初期臨床研修修了時に当科に入局し、当科所属の専攻生として、外科後期臨床研修を行う。
初期臨床研修修了時に消化器一般外科所属の専攻生として、外科後期臨床研修を行う。
卒後5年で外科専門医を獲得することが出来ます。
平成19年度より消化器・一般外科(上部消化管外科・下部消化管外科・肝胆膵外科)として外科後期臨床研修を行うことが出来るようになりました。入局者も外科後期臨床研修としてローテーションを行います。
3年間の外科後期臨床研修終了時には消化器外科の専門科への入局を決定していただきます。また、外科後期臨床研修中に、専門科への入局を決定することも出来ます。

大学院生(卒後3年目~6年目)

初期臨床研修修了時に当科に入局し、当科所属の専攻生として、外科後期臨床研修を行う。
卒後5年で外科専門医、卒後6年目で学位を獲得することが出来ます。

手術に熟達するためには、上手な手術を見ることから始めなければなりません。
当科で外科医として高いレベルの手術を習得すると同時に、学位取得を目指して研究にも励んで外科医としての自分を磨いてください。

研修期間中、外科研修ローテーション中でも随時入局を受け付けます。とにかく興味のある方は、ご連絡ください。
何か質問、疑問などございましたら、下記連絡先までご相談ください。

概要の説明

平成16年度からの総合ローテーション方式で、順天堂医院で2年間、もしくは他の研修施設で研修医を終了された方であればどなたでも受付を致します。入局後は,順天堂大学独自の外科研修ローテーション方式により、外科専門医取得までの3年間で、大学病院あるいは関連施設を利用して臨床研修を行います。
大学病院食道・胃外科
大腸・肛門外科
肝・胆・膵外科
乳腺科
関連病院順天堂浦安病院
静岡病院
他の臨床関連施設

当科に入局してのメリットなど

  1. 食道・胃外科では、上部消化管を中心に消化管造影検査、上部消化管内視鏡検査、逆行性胆管膵管造影検査、超音波内視鏡検査、気管支鏡検査、頸部・腹部超音波検査、内視鏡的処置(内視鏡的胃瘻造設術、内視鏡的バルーン拡張術、内視鏡的ステント挿入術、内視鏡的粘膜切除術を含む粘膜切開剥離法、内視鏡的乳頭括約筋切開術など)を修練すると同時に、高いレベルの手術技術を身に付けることが出来ます。
  2. 外科学会、消化器外科学会、消化器病学会、消化器内視鏡学会、日本気管食道科学会など多くの専門医取得を目指します。
    また、症例数の多い食道がん・胃がんをテーマに学位の取得を目指します。
  3. 当科では、臨床的研究だけでなく、分子生物学的研究も積極的に行っており、症例数が多いため研究テーマは豊富で比較的短期間で研究成果を上げることが出来ます。
  4. 手術が上手になるためには、上手な手術を見る事から始めなければなりません。当科で外科医として高いレベルの手術を習得すると同時に、学位取得を目指して研究にも励んで外科医としての自分を磨いてください。

⼊局者への専⾨教育要項

当科の専⾨教育要綱を紹介致します。

1.研修一般目標

有能な消化器・一般外科医、食道・胃外科エキスパートとして責任をもって信頼の得られる診療を行うことが出来るようになるために、外科一般知識を身に付けた上で食道・胃外科に関する専門的な知識と臨床的技能を修得する。併せて倫理、道徳が備わった人間形成に努める。

2.研修カリキュラム

外科後期臨床研修(卒後3年目~5年目)

(1)研修一般目標:
一般臨床知識は勿論、消化器・一般外科に関する基礎的知識を修得し、 更に小手術手技についても身に付ける。大手術に関しては手術適応、 術式の選択および術前・術後の管理についてしっかりした考え方を修得する。
また、消化器外科学会、消化器病学会、消化器内視鏡学会、日本気管食道科学会など多くの専門医取得を目指す。
(2)個別的行動目標:
消化器・一般外科研修終了時に次の各行動目標に達することが望まれる。
1)消化器・一般外科の一般的疾患について必要な問診と一般的ならびに特殊検査結果の解釈が出来る。
2)1)で得られた情報から、手術適応の決定、術式の選択ならびに術前・術後の管理を適切に実施することが出来る。
3)臨床検査法の選択と検査結果が解釈出来る。
4)次の特殊検査法における適応の選択と実施ならびに結果の解釈が出来る。
a.消化管X線検査:機械の操作、診断技術および読影
b.消化管内視鏡検査:機械の操作と診断
c.膵胆管造影(DIC、PTC、ERCPなど)検査:介助と読影
d.腹部血管造影検査:介助と読影
e.胃液・十二指腸液検査:採液と判定
f.超音波検査:診断
g.RI検査:読影
h.CT検査:読影
ⅰ.MRI検査:読影
5)消化器・一般外科の一般的治療として次の諸項目を実施することが出来る。
a.注射手段:局所麻酔法、静注法、中心静脈栄養法(IVH)
b.術者、患者の消毒法
c.手術方法(別表参照 )手術の教育カリキュラム
d.術前管理:貧血・栄養の補正、合併疾患に対する処置、術当日の管理
e.術後管理:輸液、輸血、IHV、抗生剤の使用、抗がん剤の使用、食事療法、経腸栄養、腹腔内ドレナーチューブの管理、外胆汁瘻の管理、胃瘻・腸瘻の管理、人工肛門の管理、術後合併症に対する処置法、緊急処置法
(3)研修方法:
  1. 当科に配属後、消化器・一般外科研修に必要な基本事項についての指導を受ける。
  2. 病棟診療グループの一つに所属し、助手または上級医員の指導のもとに入院患者の診療に携わる。
  3. 教授総回診、病棟症例検討会において担当患者の説明を行う。これにより患者の症状を簡潔に把握し説明する能力を修得する。
  4. グループ単位の病室回診:回診時研修医は患者の症状を毎日確実に把握するために、検査データおよびvital signについて観察し、その結果をグループ長、上級医員と十分に検討する。同時に包交処置をはじめ外科的処置を修得する。
  5. 例検討会:術前の症例については、理学的検査。X線検査、内視鏡検査、肝機能検査、腎機能検査、心肺機能検査およびその他の検査所見を総合的に判断し、その手術適応や手術方法を決定する能力を修得する。
    術後の症例については、常に適切な治療をするように心掛ける。
  6. 毎月1回開催されている「消化器外科学入門講義」に参加する。
(4)研修評価:
担当した入院症例、剖検症例、術者または介助者となった手術症例のすべてを所定の用紙に記録する。
⾷道‧胃外科の主な週間スケジュール
月・金曜日 8:00~9:00 学会予演・症例検討会
金曜日 8:00~9:00 医局会・学会予演・症例検討会
9:00~12:30 総回診
19:30~20:30 内視鏡読影カンファ
第1・3月曜日 19:30~20:30 放射線科との合同カンファレンス
第3土曜日 13:00~14:00 消化器外科学入門講義

外科サブスペシャリティ専門医・指導医育成コース

専⾨外科前期研修:3年間

卒後6、7、8年次に実施する。
研修⼀般⽬標
一般外科研修期間身に付けた成果を基礎として、消化器・一般外科、食道・胃外科専門医として独立して診断、 治療に携われるだけの能力を修得し、併せて研究活動(学会発表、研究活動、論文作成)を行う。
  1. 順天堂医院食道・胃外科での研修を中心に、早期胃がん他、別表に定める疾患例の手術術者になり得る。
  2. 順天堂医院食道・胃外科研修の後、いずれかの研修関連病院あるいは臨床関連病院に出向して、 消化器・一般外科疾患について診断と治療を修得する。

専⾨外科後期研修:3年間

卒後9、10、11年次に実施する。
研修一般目標
食道・胃外科に関しさらに高度の治療能力および指導能力を身につけると共に、研究成果を論文にまとめる。
  1. この期間は別表に定める悪性疾患手術例の術者となり得るべく積極的に研鑽する。別表
  2. 臨床関連病院に医長として出張し、2年間、消化器・一般外科をさらに深く研修すると共に 出張医局員の教育にあたり専門医としての修練をつむ。

食道・胃外科専門研修終了後カリキュラム

  1. 医長研修終了後は順天堂医院にて指導的立場で診療研究活動を行う。

認定医・専門医

当科では、研修カリキュラムにそって専門医の育成を目標とし、より高度の医療を追究するために各自が自主的に研鑽出来るよう教育する。
日本外科学会専門医の試験を受ける。
  1. 日本外科学会専門医の試験を受ける。また、定められた期間を経たのち、下記専門医の資格申請を行うことが出来る。