胸部麻酔

順天堂医院では年間700件あまりの胸部外科(General Thoracic surgery:肺や縦隔の手術)の麻酔を行っています。手技(硬膜外麻酔・胸部ブロック,分離肺換気チューブ、気管支鏡動脈ライン、場合によって中心静脈カテーテル、経食道心エコー)や難易度の高い麻酔管理(片肺換気・低肺機能・肺循環を考えた循環管理)が盛りだくさんで、胸部麻酔は麻酔の醍醐味とも言えます。
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胸部外科の術式も開胸手術、 VATS(胸腔鏡補助下手術)、 RATS(ロボット支援下手術)の3つを行っており、それぞれの術式に対応した適切な麻酔に自然と慣れることができます。
専門医機構の後期研修プログラムで課せられた経験必要胸部手術症例数が25例であるのに対し、当院のプログラム研修においては、後期研修初年度前半6か月で25例以上をクリアしてしまいます。
科長の川越は胸部麻酔が専門で、これまで6000例あまりの症例に携わっており、現在も手術室内外での後進の指導をしています。
専攻医向けに半年に一度は土曜日に気管支鏡手技ハンズオンセミナーを開催し安全で正しい手技と知識を身に着ける教育を行っています。(写真)

img_chest_03第2回PNBセミナー セミナーの様子
また、 1年に1回程度、院外の有名講師陣をお招きして区域麻酔学会認定ブロックセミナーを開催しており(2023年は東大と合同:第2回文京PNBセミナー)両大学の若手医師の技術の向上や親交を深めています(写真)

他施設の後期研修医に比べて胸部麻酔経験症例数が圧倒的に多いので、麻酔科の手技全般がすぐに上達します。「麻酔好き」の先生方をお待ちしております。

img_chest_04第2回文京PNBセミナー 東京大学 内田寛治教授