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研修プログラム
初期研修プログラムの概要
- 研修期間:1ヶ月~
- 担当医グループの一員として患者の診察にあたり、各々の疾患についての知識・技術を深める。各グループで上級指導医を決定する。
- 治療方針、手術説明、侵襲的検査説明のインフォームドコンセントに積極的に同席し、病状説明記録を記載し、同意書に署名する。
- 病棟業務:上級医の指導のもとに呼吸器内科診療に必要な基礎知識と技術を習得する。
- 胸部所見の把握、特に意識レベル・酸素化・呼吸器症状など、呼吸器疾患全般に共通した診断技術と記載方法を習得する。カルテ記載内容は担当指導医が毎日確認し、指導する。
- 胸部単純X線検査、CT・MRI検査、核医学検査、呼吸機能検査など呼吸器内科診療に必要な各種検査の結果を評価し、上級医に報告する。
- 救急業務:救急外来患者および他診療科からのコンサルテーションに上級医とともに対応し、入院加療、兼科の必要性判断を含む治療方針立案に参加し、速やかに実行する。
- 検査業務:助手として参加し、基本的手技を習得する。
- 毎週行われるグループ回診で症例プレゼンテーションを行い上級医の指導を受ける。
- 呼吸器内科各種カンファレンスにおいて、上級医の指導のもとに教科書や文献から得た知識を加味したプレゼンテーションを準備し、実施する。
- 貴重な症例については、上級医の指導のもとに学会発表・論文作成に挑戦する。
- 他職種合同カンファレンスに参加し、チーム医療の実践につなげる。
週間スケジュール
診療チームは、①准教授・助教クラスのグループ長(卒後15年目前後)→②卒後6~9年目の上級医、卒後4~9年目のスタッフ医師→③専攻医、前期・後期研修医から構成され、④医学部学生(4~5年生)が加わります。約10名前後の病棟患者担当制です。患者さんを通じて学んだことをきちんと形にまとめ、深く考察し、多くの人に認めてもらえるような形で発表することは、臨床医としての技量を高める大事なプロセスと考えています。週に一度の入院カンファレンスでは、各所属グループでカンファレンスを月曜もしくは火曜夕方に行い、方針や治療状況について共有し理解を深め、症例を要約して伝える練習をします。水曜日の朝から回診のプレゼンをします。週間スケジュール例は以下に示します。大学病院ならではの研究の充実
研究テーマは将来的に個人の関心や希望が考慮され、教授との話し合いで決定します。大学院への進学を選択した方には、国内留学も含めて様々なチャンスが待っています。大学院を選択しなかった方にも、臨床研修と両立しうる研究プログラムを提供します。大学院生、研究員、海外からの留学、国外留学も含め常時20名前後の研究生が在籍しています。月に1回の頻度で、ラボミーティングという大学院生の日々の研究活動の内容を英語で報告する会があります。研修医の皆さんには研修終了前に呼吸器病態学の更なる、探究心の発掘の旅として基礎研究室見学ツアーを実施しています。海外からの研究留学生も含め大学院生からそれぞれの多彩な肺疾患基礎研究テーマを話してもらいます。肺がん、COPD、間質性肺炎、喘息モデルマウスから培養細胞も実際顕微鏡で覗いて見たその先に、きっと未来に繋がる新たな扉が開かれると願っております。
後期研修希望の方へ
当科への入局は内科初期研修を2年間終了した時点で可能です。当科へ籍をおいて、内科医として基本的な知識と技能を身につけ、内科新専門医の取得を目的として、後期研修(専攻医)をしていただく形になります。入局後の進路は大学院に進学する場合としない場合でやや異なりますが、両者ともに内科専門医・呼吸器内科専門医としての臨床および研究能力をもつことを目標とします。
研修中の経済的な基盤については、医療連携を介した収入(外勤・当直等週2~3単位)が基本となり、およそ60万/月程度となります。
2021年度内科専攻医ローテンション例
4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
本郷(呼吸器内科) | 本郷(糖内) | 高齢者(膠原病・リウマチ内科) | 高齢者(腎内) | 浦安病院(呼吸器内科) | 本郷(腎内) | 本郷(総診) | 本郷(呼内) | ||||
本郷(呼吸器内科) | 本郷(糖尿病・内分泌内科) | 本郷(膠原病・リウマチ内科) | 本郷(血液内科) | 高齢者(消化器内科) | 高齢者(呼内) | ||||||
本郷(呼吸器内科) | 本郷(血内) | 本郷(糖内) | ー | 高齢者(脳内) | 高齢者(呼内) | 高齢者(消内) | 高齢者(循内) | 浦安病院(呼吸器内科) | |||
本郷(呼内) | 本郷(糖内) | 本郷(膠内) | 越谷市立病院(呼内) | 練馬(血内) | 練馬(救急) | 練馬(循急) | 高齢者(腎内) | 高齢者(消化器内科) | |||
高齢者(脳内) | 高齢者(消化器内科) | 高齢者(腎内) | 高齢者(循環器内科) | 本郷(糖尿病・内分泌内科) | 本郷(呼内) | 済生会川口総合病医院(呼内) | |||||
練馬(腎内) | 練馬(血内) | 練馬(循内) | 高齢者(消化器内科) | 高齢者(脳内) | 本郷(膠内) | 本郷(呼内) | 本郷(糖内) | 越谷市立病院(呼内) | |||
島田総合病院 | 本郷(呼吸器内科) | 本郷(糖内) | 浦安(循内) | 浦安(膠内) | 浦安(腎内) | 浦安(消内) | 浦安病院(呼吸器内科) | ||||
本郷(呼吸器内科) | 浦安(救急) | ー | 浦安(循内) | 島田総合病院 | 浦安(腎内) | 浦安病院(呼吸器内科) | |||||
本郷(呼吸器内科) | 本郷(腎内) | ー | 本郷(膠内) | 浦安病院(呼吸器内科) | 島田総合病院 | ||||||
本郷(糖内) | 本郷(腎内) | 本郷(循内) | 島田総合病院 | 浦安(呼内) | 浦安(消内) | 浦安(脳内) | 本郷(膠内) | 本郷(血内) | 本郷(呼内) | ||
本郷(呼吸器内科) | 本郷(膠原病・リウマチ内科) | ー | 本郷(血内) | 本郷(腎内) | 本郷(循環器内科) | 本郷(呼吸器内科) |
新内科専門制度・研修プログラムについて
2018年4月から新専門医制度が開始されました。初期研修2年の後に、3年間の専攻研修を行い、まずは内科専門医を取得する必要がありますが、将来のサブスペシャリティ領域(呼吸器内科専門医)を目指し並行研修が可能です。内科専門医取得のための症例を学びながら、特に専攻医2年目(医師4年目)から呼吸器に特化した症例を通して、修練を続けていくことが可能です。この専攻医期間3年間では、必ず累積1年間は指定の連携施設で地域医療を含めた様々な疾患を学びます。当科は複数の連携施設と提携しているため、自由に選択が可能です(連携施設一覧を参照してください)。そして、専攻医一人一人に、担当指導医が付き、症例登録の相談など密にコンタクトすることが可能です。
内科専門医研修プログラム
日本内科学会内科専門研修カリキュラム
連携施設に累積1年ラウンド必須
地域修練として、他県病院をローテートする必要がある
↓
静岡病院(静岡県)、浦安病院(千葉県)、
越谷市立病院、済生会川口総合病院(埼玉県)
関連病院
順天堂大学医学部附属病院
そのほかの関連病院
そのほかの専門医連携施設
がん研究センター、JR東京総合病院、東京医療センター、JCHO東京山手メディカルセンター、複十字病院内科専攻医研修において求められる「疾患群」、「症例数」、「病歴提出数」
160症例以上 経験初期研修医(2年目)での80症例も対象可
内容 | 専攻医3年修了時
カリキュラムに示す疾患群 |
専攻医3年修了時
修了要件 |
専攻医2年修了時
修了要件 |
専攻医1年修了時
修了要件 |
病歴要約提出数 |
総合内科Ⅰ(一般) | 1 | 1 | 1 | 2 | |
総合内科Ⅱ(高齢者) | 1 | 1 | 1 | ||
総合内科Ⅲ(腫瘍) | 1 | 1 | 1 | ||
消化器 | 9 | 5以上 | 5以上 | 3 | |
循環器 | 10 | 5以上 | 5以上 | 3 | |
内分泌 | 4 | 2以上 | 2以上 | 3 | |
代謝 | 5 | 3以上 | 3以上 | 2 | |
腎臓 | 7 | 4以上 | 4以上 | 3 | |
呼吸器 | 8 | 4以上 | 4以上 | 2 | |
血液 | 3 | 2以上 | 2以上 | 2 | |
神経 | 9 | 5以上 | 5以上 | 2 | |
アレルギー | 2 | 1以上 | 1以上 | 1 | |
膠原病及び類縁疾患 | 2 | 1以上 | 1以上 | 1 | |
感染症 | 4 | 2以上 | 2以上 | 2 | |
救急 | 4 | 4 | 4 | 2 | |
外科紹介症例 | 2 | ||||
剖検症例 | 1 | ||||
合計 | 70疾患群 | 56疾患群
(任意選択含む) |
45疾患群
(任意選択含む) |
20疾患群 | 29症例
(外来は最大7) |
症例数 | 200以上
(外来は最大20) |
160以上
(外来は最大16) |
120以上 | 60以上 |
内科専攻医からの呼吸器専門研修の概念図(外科については確認中)
順天堂大学附属順天堂醫院呼吸器内科認定施設一覧
- 日本呼吸器学会認定施設
- 日本呼吸器内視鏡学会認定施設
- 日本がん治療認定医機構認定研修施設
- 日本アレルギー学会認定教育施設
- 日本老年医学会老年病専門医認定施設
- 日本睡眠学会睡眠医療認定医療機関
大学院進学について
大学院進学希望者は、通常、専攻医の立場で内科専門医や呼吸器内科専門医取得にむけた臨床修練を通し、様々に興味を持ったテーマで教授と相談し最終決定します。入学のタイミングは早いと卒後 医師5~7年目に入学するケースが多いです。他施設ですでに専門医を取得しているケースでは、相談の上、入学時期を決めます。当院では、大学院進学を視野に入れ、シニアレジデントという職位があり、積極的に大学院進学を勧めています。大学院研究についてはリンク先をご参照ください。大学院進学
通常、卒後5年〜7年目に入学(入局後 3年〜5年目)内科専門研修とサブスペ専門研修の連動研修(並行研修)の概念図
- 教授との面接後大学院のテーマ、指導教官の決定
大学院入学・1年次(臨床)
- 新内科専門医のための修練(専攻医)、呼吸器内科医としての修練継続
- 新内科専門医取得
研究活動・2年次~(呼吸器内科あるいは基礎教室、他施設など)
- 大学院入学後の2年間が完全ベッドフリー
- 呼吸器専門医取得にむけての修練継続、十分な期間を経て、呼吸器専門医取得(新内科専門医取得後、最低3年以降で受験可能)
大学院卒業後学位取得(入局後5~6年後)
- 呼吸器学会指導医(専門医取得後5年、会員として8年) 卒後8年くらい
大学、附属病院スタッフ、リサーチ指導、留学など
呼吸器内科で活躍する女性医師
当科では、特に多くの女性呼吸器内科医師の活躍が特徴的です。素晴らしい先輩女性医師が多数おり信頼し相談できる医局です!限られた時間しか勤務ができなくても、時短勤務制度で病棟医としての従事から化学療法外来、緩和医療、初診外来禁煙外来、研究のサポート、学生教育に従事。出産・育児というライフイベントに対して個々のご事情に合わせて最大限に配慮(臨床とのバランス)し、業務復帰をチーム一丸でサポートいたします。研修医の皆様へ
私達は、入局者を広く全国から募集しています。初期研修終了後のみならず、他病院での後期研修終了後、卒後年数を問わず中途入局も歓迎しています。入局者の約6割が順天堂大学以外の出身者です。出身大学、研修病院に依らず、平等で家庭的な雰囲気を持った医局。多様なバックグラウンドを持つ方が多く集まります。是非お気軽に見学・医局説明会へご参加ください。皆様とともに臨床・研究に従事できることを心よりお待ちしています。上記の当関連病院、連携施設での修練のほか、国立がん研究センター、静岡県立がんセンター、東邦大学医学部微生物感染症学、慶応大学先端医学、千葉大真菌センター、相模原病院(アレルギー)などへの国内臨床留学も積極的にサポートします。2022年度当科後期研修医一覧
名前 | 卒業大学 | |
1年目 | 神後 宏一 | 順天堂大学医学部 |
田中 志樹 | 順天堂大学医学部 | |
中島 由貴 | 札幌医科大学医学部 | |
佐久間歩 | 福岡大学医学部 | |
森 航 | 東京大学医学部 | |
2年目 | 大島 啓亮 | 徳島大学医学部 |
杉谷 帆波 | 筑波大学医学部 | |
香丸 真紀子 | 帝京大学医学部 | |
大荷 俊彦 | 杏林大学医学部 | |
岡島 耀史 | 千葉大学医学部 | |
田所 千智 | 順天堂大学医学部 | |
太田 奈那 | 順天堂大学医学部 | |
藤岡 進也 | 順天堂大学医学部 | |
藤岡 りこ | 弘前大学医学部 | |
本島 舞 | 島根大学医学部 | |
武藤 優樹 | 順天堂大学医学部 | |
3年目 | 秋元 貴至 | 順天堂大学医学部 |
片岡 峻一 | 順天堂大学医学部 | |
黒田 優実 | 順天堂大学医学部 | |
小松 亜里紗 | 順天堂大学医学部 | |
芝山 浩平 | 順天堂大学医学部 | |
相馬 聡一郎 | 弘前大学医学部 | |
中澤 弘貴 | 順天堂大学医学部 | |
難波 春香 | 順天堂大学医学部 | |
巾 麻奈美 | 杏林大学医学部 | |
早川 瑛梨 | 昭和大学医学部 |