術前検査

当科で行う術前検査には次のようなものがあります。

血液検査 全身状態の評価、血液型、感染症、特殊抗体の検査、薬の濃度の点検等
レントゲン(胸、腹部)
心電図
24時間心電図 術前の不整脈の点検
検便 便潜血液の検査(消化管に出血性の病気がないかどうか点検)
検尿 尿の性状(血尿、蛋白、糖、細菌など)の点検
鼻腔検査 MRSAや常在菌の検査。MRSA陽性の場合、個室管理をお願いすることがあります。
心エコー 心臓の機能、弁膜症の評価
腹部エコー 腹部に病気がないかどうか点検
手足の血管エコー 手術時に手足の血管を使用することがあるため性状を評価
頸動脈エコー 頸動脈に狭窄等の病気がないか点検
胸部・腹部CT 大動脈の性状の点検、胸部・腹部に他の病気がないかどうか点検等
頭部CT  
MRI(頭部、胸部、腹部) 精密検査として
肺機能検査  
心臓カテーテル検査 心臓の血管の評価、血流動態や心機能の評価
上部・下部消化管内視鏡検査 胃潰瘍などの治癒の確認、貧血の精査

*みなさんに全ての検査を行うわけではありません。紹介医からの情報提供、手術内容、入院後の診察結果等により必要な検査を行います。

手術前の準備

必要な物品を揃えて頂きます。(看護師より説明があります。)
また、医師より手術の説明・同意書の提出があります。

呼吸練習

手術後は一般的に、痰の量が増えます。しかし、傷の痛みや疲労等のため、自分で痰を出せなくなると、肺炎や無気肺等の肺合併症を起こすことがあります。上手に呼吸・排痰するには深呼吸・腹式呼吸が重要です。このため、手術後にはインセンティブスパイロメーターと呼ばれる呼吸療法が必須です。また、痰を出しやすくするため、ネフライザーと呼ばれる吸入も行います。心臓の状態が落ち着いている方は、手術前にも使用の要領を覚えていただくため、数日前から練習を行います。

うがい

手術前には口腔内を清潔にするため、1日に3回程うがいをしてください。

手術前の注意

指示された安静度を守ってください。入院後、内服薬が変更、中止になることがあります。
 
症状、心臓の状態によっては発作防止(弁膜症で不整脈のある方は血栓防止を目的に)のため点滴や注射を行うことがあります。
抗凝固剤・抗血小板剤の中止や精神的緊張のため、術前に発作を起こすことがあります。自己診断せず、すぐにお知らせください。

手術当日の流れ

前日夜21時以降、絶食となります。

手術当日の流れ

手術の詳細については、疾患と治療についてをご参照ください。

術後経過

術後経過

*自宅付近の病院への転院や、療養のため長期入院をご希望の場合は、早めに医師・看護師にご相談ください。