膝関節診の紹介

外来診療:毎週金曜日 午後
膝関節外来は、毎週金曜日の午後1時から完全予約制で行っております。膝前十字靱帯損傷、半月板損傷、離断性骨軟骨炎等のスポーツによる膝の外傷とともに、高齢化社会に伴い急増している変形性膝関節症や骨壊死などの疾患を主として扱っております。
 
スポーツに復帰するためには手術が必要な膝前十字損傷に対しましては靭帯再建術を積極的に行っております。過去10年間近く年間約150件手術を行ってきましたが、国内各地から多くのアスリートが訪れることから、手術枠や手術待ち(約3ヶ月以上)の問題もあり、早期復帰を希望される患者さんには、執刀医自らが出向き、大学関連病院での早期手術などの対応も図っております。
それぞれの医師はサッカー、ラグビーなどの日本代表チーム、プロチーム、学生チーム等のチームドクターも兼任しているために選手や現場の実情を熟知しており、自らグラウンドに足を運んで、コーチと連携を図りながらケガからの選手の復帰を実地指導しております。また、術後のリハビリテーションについても、ご自宅や職場近くにて、経験のある理学療法士のもとで行えるようネットワークを広げております。
 
一方、変形性膝関節症では、筋力強化訓練などの保存療法で手術を回避できるケースも少なくありませんので、手術によらない治療を第一として、運動療法を中心とした保存療法を積極的に導入しております。また、すでに近くの病院などで十分な保存療法を行ったにも関わらず病気が進行し、手術目的で紹介受診される患者さんも多数いらっしゃいますが、人工関節手術や骨切り術などの外科的治療も、経験豊富な指導医によって行われます。

また、近年手術時合併症として注目されている深部静脈血栓症や肺塞栓症に対しては、術前・術後の超音波検査をやCT検査などを迅速且つ的確な判断のもとに行っております。さらに、大学病院という特殊性を最大限に生かし、救急科や循環器内科とのチーム医療を行うことにより、その予防と対処に努めております。

スタッフ紹介