強直性脊椎炎診の紹介
外来診療:毎月第1、3、4火曜日午後、第1土曜日午前
我が国で唯一のAS(強直性脊椎炎)の専門外来として20年前に開設され、これまでの登録患者は850名を数え、難病センターや公的機関のホームページで見たという患者さんや地方の医療機関から紹介されて来る患者さんが大部分を占めます。診療は、原則として、毎月第1、第3、第4火曜日の午後と第1土曜日の午前ですが、現在は、諸般の事情から新患の受け付けをしておりません。代わりに、当院の膠原病・リウマチ内科の多田久里守医師が初診を受け付けております。
対象疾患は、脊椎関節炎(SpA)全般ですが、大部分がASで、その他に、皮膚疾患に伴う脊椎関節炎(乾癬性関節炎、掌蹠膿疱症性骨関節炎、SAPHO症候群)、炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)に伴う脊椎関節炎、反応性関節炎、ブドウ膜炎に伴う脊椎関節炎なども対象としており、膠原病・リウマチ内科、皮膚科、眼科、消化内科とも連携をとりつつ診療を行っております。
高度脊柱後弯例や脊椎骨折例では脊椎診、股関節罹患例で歩行障害が強い例には股関節診の協力を得て、脊椎矯正・固定術や人工股関節置換術などを積極的に行って、疼痛や機能とともに形容的な面での改善も図り、若い患者さんのQOL向上に務めております。
井上医師は自身が重症のAS患者でもあり、患者会である「日本AS友の会」の事務局長を務めているため、診察に当たり、療養生活上のきめ細かな助言や指導を行うよう心がけ、公的助成などに関する相談にもできるだけ応じ、さらには手術執刀医や麻酔科医、あるいは他科・他院の医師達との連携に努めております。
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