腎臓の働き | 説明 | 腎機能が悪くなると出る症状 |
体液の調節 | 尿によって体内の水分量を一定に保つ | 浮腫(むくみ)、体重増加、尿量低下、夜間尿増加、頻尿 |
老廃物の排泄 | 老廃物を尿として排泄 | 倦怠感(だるさ)、食欲低下、意識混濁 |
電解質の調節 | 電解質(ナトリウム、カリウム、リン、カルシウムなど)の量や濃度を保つ | 浮腫(むくみ)、血圧上昇、高カリウム血症 |
酸塩基の調節 | 血液を中性に保つ | 呼吸が早くなったり、電解質バランスが崩れる |
ビタミンDの活性化 | 骨を正常に維持するために必要なホルモンであるビタミンDを最終的に活性化する | 骨粗鬆症、骨異栄養症、骨折 |
エリスロポエチンの分泌 | 赤血球の産生を促するホルモンであるエリスロポエチンを分泌する | 貧血 |
レニンの分泌 | 血圧の調節するホルモンであるレニンを分泌する | 血圧上昇 |
比較点 | 血液透析 | 腹膜透析 | 腎移植 |
必要な薬剤 | 貧血、骨代謝、高血圧に対する薬剤 | 免疫抑制薬とその副作用に対する薬剤 | |
生活の制約 | 多い (週3回、4時間の通院が必要) | やや多い (自宅での透析液交換など) | ほとんどない |
食事、水分の制限 | 多い (タンパク、水分、カリウム、リンの規制) | やや多い (水分、塩分、リン) | 少ない |
手術の内容 | バスキュラーアクセス (シャント) | 腹膜透析カテーテル留置 | 腎移植術 |
通院回数 | 週3回 | 月1−2回 | 月1回 |
感染症の注意 | 必要 | やや必要 | 重要 |
悪性腫瘍の注意 | 必要 | 必要 | 重要 |
その他 | 日本でもっと多く行われている腎代替療法 | 血液透析に比べ自由度があるが、継続年数に限界がある | 透析より束縛がなく、生命予後が最も良い腎代替療法 |
商品名(開発名) | 一般名 | 使用方法 | 働き |
---|---|---|---|
サンデイミュン、 ネオーラル |
シクロスポリン | 維持免疫抑制薬 | Tリンパ球の働きを抑える(カルシニューリン阻害薬) |
プログラフ グラセプター |
タクロリムス | 維持免疫抑制薬 | Tリンパ球の働きを抑える(カルシニューリン阻害薬) |
サーテイカン | エベロリムス | 維持免疫抑制薬 | T・Bリンパ球の増加を抑える(mTOR阻害剤) |
イムラン | アザチオプリン | 維持免疫抑制薬 | T・Bリンパ球の増加を抑える(代謝拮抗薬) |
ブレデイニン | ミゾリビン | 維持免疫抑制薬 | T・Bリンパ球の増加を抑える(代謝拮抗薬) |
セルセプト | ミコフェノール酸モフェチル | 維持免疫抑制薬 | T・Bリンパ球の増加を抑える(代謝拮抗薬) |
メトトレキセート | メトトレキセート | 維持免疫抑制薬 | T・Bリンパ球の増加を抑える |
プレドニン | プレドニゾロン | 維持免疫抑制薬 拒絶反応治療薬 |
免疫全般を抑える(副腎皮質ホルモン) |
ソルメドロール | コハク酸メチル・ ナトリウムプレドニゾロン |
維持免疫抑制薬 拒絶反応治療薬 |
免疫全般を抑える(副腎皮質ホルモン) |
シムレクト | バジリキシマブ | 維持免疫抑制薬 | Bリンパ球の増加を抑える(抗体製剤) |
スパニジン | グスペリウムヒドロクロライド | 拒絶反応治療薬 | 代謝拮抗薬 |
セナパックス リツキサン |
ダクリズマブ リツキシマブ |
維持免疫抑制薬 拒絶反応治療薬 |
Bリンパ球の増加を抑える(抗体製剤) |
サイモグロブリン | 抗ヒト胸腺細胞 ウサギ免疫グロブリン |
拒絶反応治療薬 | Tリンパ球の増加を抑える(免疫グロブリン) |
ボルテゾミブ | ベルケイド | 拒絶反応治療薬 | Bリンパ球の増加を抑える(分子標的薬) |