開始挨拶
講演1:日米の放射線治療、医療費や医療制度の違い
講演2:胃癌にならないために、胃癌になったら
質疑応答
ピロリ菌の除去に関して、順天堂医院ではどちらでしてくださるのでしょうか
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消化器内科を受診していただければ、どの外来医師でも除菌治療可能です。
3年程前に「慢性胃炎」の段階で、ピロリ菌を除去しましたが、今後胃ガンになる可能性はないと考えてよいでしょうか。もしそうであれば、今後胃ガン検診は受けなくてよいでしょうか。
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除菌をすると胃癌になる可能性が6-7割減少しますが、発癌の可能性は残ります。ですので胃癌検診は引き続き受けてください。
ファイバースコープの太さは10年位前から比べて細くなっているのでしょうか?「10年前の検査のファイバースコープが大変に太くて、嘔吐反射が続き、トラウマになっていて内視鏡の検査を拒んでいる患者さんがまれにいます」(外来ナース勤務中)
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日本の内視鏡の進歩は、細さを追求するのではなく画質の向上に力が注がれました、それによって小さい胃癌が発見されるようになったわけです。その一方で細径化の努力もされました。現在では直径5mmの鼻から入れられる内視鏡があるので、試されてもいいと思います。
子供にピロリ菌がみつかり、除菌したとして再度(子供のうちに)感染するのか?
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小児では除菌後に再感染をしやすいと言われています。
ピロリ菌除菌、1度して安心出来るのでしょうか。また数ヶ月後、数年後にまた検査必要でしょうか
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再感染率、再燃は数パーセントと報告されています。ですので定期的に検査をすることをおすすめします。
ペプシノーゲン検査は保険適用ですか?
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保険適応外です。
びらんやポリープがあると胃癌になりやすいですか?
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びらんと胃癌は関係ありません。
ポリープには癌化しないポリープと、大きくなると癌になる可能性のあるポリープの2種類が有ります。どちらのポリープかは内視鏡検査で分かります。
終了挨拶
報告
平成20年11月28日(土)、がん治療センター・がん生涯教育センター主催の「第2回・市民公開講座」が有山登記念館において開催されました。
当日は土曜日で晴天にも恵まれ、たくさんの市民の皆様に参加していただきました。
今回は、放射線科・齋藤アンネ優子医師による「日米の放射線医療、医療費や医療制度の違い」と消化器内科・永原章仁医師による「胃癌にならないために、胃癌になったなら」の2講演でした。参加された皆様には「わかりやすかった」と大変ご好評をいただき、質疑応答も活発に行われていました。当日の講演映像と質疑応答を当ホームぺージに掲載しますので、どうぞご覧ください。
この「市民公開講座」は、今後も年に2回の開催を予定しております。"がん"についての情報や治療方法など、市民の皆様にわかりやすく、気軽にご参加いただける講座を目指しています。是非、お役に立てていただきたいと思います。
次回は、平成21年4月18日(土)開催予定です。皆様お誘いあわせのうえ、ご参加いただけますようお待ちしております。