医師主導治験概要
本治験は、HPV16型陽性子宮頸がんの再発後に既存の治療による効果が見込めない患者さんを対象とし、本剤(rejT-H01)の安全性を非盲検非対照試験で検討します。スケジュールは、コホート0は単回投与とし、Day21までの安全性を確認します。その後、コホート1-3の反復投与に移行します。反復投与ではrejT-H01を3週間に1回の間隔で投与します。今後期待される展開
本治験で安全性を証明し、今後の第Ⅱ相, Ⅲ相試験で有効性が証明できれば、これまで有効な手立てのなかった再発・難治性子宮頸がん患者さんに対して、新たな治療法となる可能性があります。用語解説
*1 HLA (Human Leukocyte Antigen):
ヒト白血球抗原と言われる白血球型で、免疫系で「自己」を「他者」と区別する役割を果たします。異なる個体で HLAが異なるため造血幹細胞移植や免疫細胞療法の際の免疫反応に重要な役割を果たします。
*2 医師主導治験:
医師主導治験とは、病院の医師が中心となり、患者さんにとって本当に必要な新しい治療法を確認するために行う治験です。特に新しい細胞治療や希少な病気など、まだ企業が開発していない治療を患者さんに届けるための重要な取り組みです。一方、企業治験は、製薬会社などが新しい薬や治療を将来多くの患者さんに届けることを目的とした大規模な試験です。どちらの治験も、国のルールと倫理審査を受け、患者さんの安全を最優先にして行われます。