どんな治療?
この治験では冠動脈バイパス手術と同時に細胞治療を行います。まずは冠動脈へのバイパス手術を行い、血管をつないだ後にiPS細胞由来の心筋球を、特殊な針を使って心臓の動きが悪くなっている箇所に直接投与します。
iPS細胞は健康な方から作られたものを用います。iPS細胞を非常に純度の高い心筋細胞に分化させこれを特殊な培養方法を用いて球状の塊にし、より心臓に生着しやすいように工夫しています(図左)。心臓に投与する際に用いる針もこの治療用に開発されたものであり、心臓をなるべく傷つけないよう、深く入りすぎないような工夫が施されています(図右)