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血液内科

2024年6月10日から「ブレヤンジ」と「アベクマ」のCAR-T製剤の治療提供が可能となりました

順天堂大学医学部附属順天堂医院は、再発又は難治性大細胞型B細胞リンパ腫、及び再発又は難治性濾胞性リンパ腫を対象としたキメラ抗原受容体T細胞療法(CAR-T療法)である「ブレヤンジ」と再発又は難治性多発性骨髄腫を対象とした「アベクマ」が、厚生労働省最適使用推進ガイドラインに準拠した施設要件を満たす医療機関として、2024年6月6日に施設認定されました。その後準備を進め、2024年6月10日より治療提供が可能となりました。

順天堂医院血液内科では、2020年から再発又は難治性のB細胞性急性リンパ性白血病とリンパ腫に対して「キムリア」によるCAR-T療法を開始し、2023年には再発又は難治性大細胞型B細胞リンパ腫を対象とした「イエスカルタ」も追加され、多くの患者さんに安全に投与を行った実績があります。今回の「ブレヤンジ」と「アベクマ」の治療提供により、市販されている全てのCAR-T製剤が使用できるようになり、より多くの患者さんにCAR-T療法を届けることができるようになりました。また、保険診療対象外の25歳以上の再発又は難治性B細胞性急性リンパ性白血病、マントル細胞リンパ腫や多発性骨髄腫に対する治験も行っていますので、是非ご相談下さい。

順天堂大学では、診療のみならずCAR-T療法の基礎研究も活発に行なっており、その研究成果を活かし、今後もより良い医療の提供を行います。
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