初期臨床研修

研修医 山本里彩 先生が第128回日本小児科学会学術集会において若手優秀ポスター賞を受賞いたしました。

順天堂医院初期研修医2年目の山本里彩です。
この度、2025年4月18日〜20日に京都で開催された第128回日本小児科学会学術集会において若手優秀ポスター賞を受賞いたしました。
本演題では小児科の中野聡先生の御指導のもと、児童虐待に関する研究の成果を発表いたしました。茨城県の小中学生を対象としたアンケート調査をもとに、虐待行為の経験や認識、背景因子などについて解析を行い、子ども自身の視点から捉えた児童虐待の現状について報告しました。近年、虐待に関する悲しいニュースが後を絶ちませんが、日本における実態に関する報告は非常に限られており、特に子ども自身を対象とした調査はほとんど存在しないというのが現状です。そのため、適切な対策を講じるためにまずはデータを集め実態を明らかにする事が非常に重要だと感じています。児童虐待はセンシティブかつ複雑なテーマですが、本研究を通して出会った様々な分野や職種の方々と協力しながら今後も活動を続けたいと思っています。

これまで私は免疫やアレルギー分野の基礎研究に取り組んできましたが、今回初めて新たな分野に挑戦したことで、今後研究を行う上で必要な新たな視点を得るとともに統計解析をはじめとする研究手段の幅を広げる事が出来ました。小児科医を志す者として、日々の診療で子ども達ひとりひとりと丁寧に向き合いつつ、研究を通してアカデミックな立場からも未来の子ども達の助けになれるよう今後も精進して参ります。最後に、今回の発表に際し御指導くださった順天堂小児科の先生方、そして臨床研究・治験センターの内山沙樹様に心より御礼申し上げます。

スクリーンショット 2025-05-26 121501写真は左から東海林宏道教授、筆者(山本里彩)、中野聡先生
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