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血管吻合の練習風景
微小血管吻合
交通事故や腫瘍切除などで、体の一部が大きく欠損となることがあります。その際、自分の体の一部を移植して再建します。組織を移動する際に欠かせないのが血流確保です。
欠損部のすぐそばから移植するときには血管を切らずに済むことが多いのですが、欠損部から離れた組織を使って再建するときには一旦血行がとぎれます。
移植する組織の血管と、組織欠損部分にある血管とを縫い合わせること、つまり血管吻合(ふんごう)が必要です。(神経は、神経縫合といいます。)
血管吻合の際、微小血管は肉眼ではきちんと見えないので、手術用顕微鏡を用います。
直径2mm前後の血管を、髪の毛より細い糸で縫うため十分な慣れが必要です。
鳥のもも肉などで練習を行って、実際の手術に備えます。
ダブルクリップを用いて微少血管を近づけています。
血管の位置が安定して縫いやすくなります。
顕微鏡下に微小血管を拡大して視ることで正確な吻合が
可能になります。
血管の位置が安定して縫いやすくなります。
顕微鏡下に微小血管を拡大して視ることで正確な吻合が
可能になります。
縫合途中です。
横から色のついた液体を流して吻合部の漏れをチェックします。
漏れる部分があれば、そこに縫合糸を追加します。
横から色のついた液体を流して吻合部の漏れをチェックします。
漏れる部分があれば、そこに縫合糸を追加します。
血管吻合の練習風景です。