骨粗鬆症は、高齢化社会の現在急増している疾患です。当科では、骨粗鬆専門外来を中心に、尿検査とDEXA(二重エネルギーX線吸収装置)による精密な骨量測定を元に、従来のビスフォスフォネート剤による治療に加えて、活性型ビタミンD製剤による独自の治療法によって、骨量増加、骨折防止の成果をあげています。

骨粗鬆症による胸椎、腰椎圧迫骨折に対しては短期間の入院治療による、薬剤、リハビリ療法で元の生活活動維持を図っています。同様に高齢者の大腿骨頚部骨折も急増しています。これに対しては心臓疾患等の合併症とご本人の生活状況を慎重に評価した上で、人工骨頭置換術、整復内固定術を行い、早期リハビリによって早期退院、早期社会復帰を可能にしています。

また、退院後は、骨折の再受傷を防止するために、リハビリでの歩行訓練と骨粗鬆外来での骨の強化のフォローを行っております。