てんかん
てんかんの治療は、薬物療法が原則です。ただし、発作様式や脳波、更にMRI等画像診断を詳細に検討することにより、外科的な手術により治療可能なてんかんの存在が明らかとなってきました。"ボーッとしてしまう"、"何をしていたのか覚えていない"等の症状も、てんかんの発作かもしれません。ご質問等あれば、脳神経外科の専門外来にお越しください。
水頭症
髄液の循環吸収障害によって発症します。水頭症には先天性水頭症、脳腫瘍やくも膜下出血にともなう水頭症、更に最近注目を集めている特発性正常圧水頭症等多くの種類があります。 高齢者に発生する特発性正常圧水頭症は、痴呆、歩行障害、尿失禁を三徴とし、シャント手術によりこれらの症状が改善するのが特徴です。また、水頭症の治療は従来シャント手術が主体でしたが、近年神経内視鏡による第三脳室底開窓術が広く行われるようになりました。当施設においても、中脳水道狭窄症等の閉塞性水頭症に対して、内視鏡手術を積極的に行い良好な成績を得ています。
パーキンソン病・不随意運動
パーキンソン病や不随意運動は、基本的には薬物療法が行われます。ただし、症例によっては脳深部(大脳基底核)を電気刺激することにより、症状の改善や薬物の減量が可能になることが知られています。当院では、脳神経内科と脳神経外科が連携し、DBSチームとして患者さんに最善の結果をもたらすべく手術適応の決定から術後の刺激の調節を行う脳深部刺激療法を行っております。2006年より本治療法を開始しこれまで多くの患者さんへ安全に実施してきました。
当院でのDBS治療にご興味がある方、詳細をお知りになりたいかたは下記をご覧ください。
顔面痙攣
顔面一側の筋肉が、本人の意思とは関係なく痙攣します。最初は初対面の人と会うというような緊張する状況に出現しますが、徐々に発作の期間が長くなります。顔面神経の近位部を、動脈等の血管が圧迫することにより発症します。ボツリヌス毒素を顔面に注射することにより、一時的な症状改善を得ることが出来ますが、根治的な治療は顔面神経を圧迫する血管を移動させる手術(神経血管減圧術)になります。
三叉神経痛
三叉神経痛の痛みは、歯を磨く、ものを食べる、顔の一部に触る等の行為で誘発されます。痛みの持続時間は短いのですが、非常に激しい痛みです(電撃痛)。通常まず薬物治療を行いますが、薬物アレルギーが発生したり、根治的治療を希望の場合、三叉神経を圧迫する血管を移動させる手術(神経血管減圧術)が有効です。