手術までの流れ
1)術前外来
順天堂医院で手術を受けるほとんどの患者様は、あらかじめ
術前外来を受診していただきます。
術前外来では、手術の時の麻酔の説明以外にも、主に以下のような内容を伺います。
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お子さま自身の既往歴(喘息やてんかん、過去の入院、通院歴)
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お子さまのアレルギーの有無
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お子さまの血縁関係者の全身麻酔歴
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お子さまの歯の状態
*小さいお子さまの場合、歯科診察が困難な場合もあります。普段の歯磨き等でお気づきの点がありましたら、診察医にご相談ください。
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お子さまの好きな香り、好きなアニメやキャラクター
*酸素マスクに好きな香りを付けて不快感を和らげます。
*手術室でリラックスできるように、アニメを見ながら、ぬいぐるみやおもちゃを持って
入室できます。
手術前に麻酔について、ご質問等あれば、術前外来に麻酔科医にお尋ねください。
2)手術当日までの注意点
風邪、感冒症状
手術前に風邪を引いてしまうと、手術後に肺炎を起こす可能性が高くなります。安全な周術期を過ごしていただくために、風邪を引いた場合は、完治してから手術まで2週間ほど期間を開ける必要があります。手術前に風邪症状があった場合は、やむをえず手術を中止することもあります。
予防接種
予防接種の後には、免疫獲得のために発熱や頭痛などの副反応が起こることがあります。全身麻酔を受ける直前に予防接種を受けると副反応が強く出たり、ワクチンの効果が弱くなってしまう可能性があります。
そのため、予防接種から全身麻酔までは一定の期間を開ける必要があります。予防接種の予定がある場合は、それぞれの担当科の担当医にまずご相談ください。
*緊急手術の場合は、予防接種をしたために手術を延期することはありません。