◆症状がないときも、喘息の治療は続いています

気管支喘息(以下、喘息)は、発作が起きているときや症状がひどいときだけが「喘息」ではありません。症状が治まっていても、気管支の奥では炎症がくすぶり続けています。もちろん喘息が悪化しているときに適切な治療を受けて、改善を得ることはとても大切なことです。ですが、それで終わりではありません。この「目に見えない炎症」を治療し続けることこそが、次の悪化を防ぎ、将来の呼吸機能を守るために最も重要です。症状がない安定した状態を維持できるよう、一緒に治療を続けていきましょう。

◆当院の喘息専門外来の特徴

当院では、日本アレルギー学会アレルギー専門医(内科)・指導医である原田と大田を中心とした専門チームにより、週6回の喘息専門外来を行っています。
当科では、良好なコントロールを目指し、以下のような総合的なアプローチを行っています。
  • 確実な吸入指導
喘息管理の基本となる「吸入ステロイド薬」は、正しい手技で使用することが不可欠です。当科では外来看護師が丁寧に吸入指導を行います。2回以上指導を受けることで習得率が上がりますので、定期的な再指導もお気軽にお申し付けください。
  • 環境整備と併存症の管理
喫煙、ペットとの添い寝、お部屋のハウスダストなどの「環境要因」や、鼻炎・副鼻腔炎、胃食道逆流症、睡眠時無呼吸症候群などの「併存症」が未治療の場合、喘息のコントロールは難しくなります。これらに対しても総合的にアプローチし、適切な環境整備と併存症管理を考えて参ります。

◆「難治性喘息」に対する高度な専門治療

吸入ステロイドを適切に使い、環境や併存症を整えても、症状が治まりにくい「難治性喘息」の患者さんは全体の5〜10%ほどいらっしゃいます。
当院は喘息治療薬の処方数において全国有数の実績を誇り、なかでも難治性喘息に高い効果を発揮する「生物学的製剤」の使用経験が非常に豊富です。現在、複数の抗体医薬品(生物学的製剤)が使用可能であり、それぞれ異なる分子を標的にして炎症を強力に抑えます。患者さん一人ひとりの病態に合わせた最適な薬剤をご提案いたしますので、ぜひご相談ください。
※生物学的製剤は高額な薬剤ですが、高額療養費制度などの経済的サポートについても丁寧にご案内いたします。

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◆治験や最先端治療への取り組み

当院では、より良い治療法をお届けするため、新規薬剤の治験も積極的に行っています。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。