特発性血小板減少性紫斑病とは

血小板が減少し、出血症状をきたす疾患です。血小板に対する抗体が産生され、血小板が脾臓で破壊される、血小板の産生が抑えられるなどが原因とされています。除外診断のため、薬剤や他の病気がないことを確認します。

特発性血小板減少性紫斑病の症状

皮膚に点状や斑状の出血、鼻血、歯ぐきからの出血、血尿、黒い便、便に血が混じる、過多月経、脳出血などがあります。

特発性血小板減少性紫斑病の治療

ピロリ菌が陽性の場合は除菌療法を行います。副腎皮質ステロイド、トロンボポエチン受容体作動薬(内服、注射)、脾臓摘出術、大量γグロブリン療法、リツキシマブなどがあります。ウイルス感染やワクチン接種後、出血症状が増悪する場合があります。出血症状がみられたら外来受診してください。

助教 筒井深雪