鼻中隔矯正術とは
主に適応になる疾患は、鼻中隔の弯曲により鼻閉をきたしている方です。
また、副鼻腔の手術の際には、内視鏡での手術操作スペースを広げるために一緒に行います。
入院期間
基本的には手術前日に入院していただき、
術後1週間程度の入院となります。術後は出血や疼痛などの症状に注意を払います。出血などの状況により入院期間は前後します。
術式
鼻中隔矯正術は、鼻の穴から器具を出し入れしながら行う手術で、曲がった鼻中隔を取り除くことで鼻の通りを良くします。内視鏡下に行うので、鼻や顔の表面に傷が残ることはありません。
鼻中隔前方の粘膜を切開し、粘膜を残して鼻中隔の軟骨、骨を一部摘出します。粘膜を戻し、フィブリン糊という医療用の糊で貼り付けて終わります。
合併症の可能性
痛みや
出血が起こることがあります。
切開部にかさぶたが付着するため、鼻の通りが一過性に悪くなることがあります。
滅多に起こりませんが、鼻の筋が落ち込んでしまうことがごく稀にあります。
鼻中隔に穴が残ってしまうことがあります(
鼻中隔穿孔)
退院後
退院後は、
鼻洗浄を毎日3回程度していただきます。これは、創部の痂皮を洗い流すほか、感染予防にも効果的です。
激しい運動は勧められませんが、デスクワークなどのお仕事は可能です。
定期的に外来通院していただきますが、鼻内の状況が問題なくなれば、通院の必要がなくなります。