ADPKDに対する内服治療:トルバプタン(サムスカ®)


入院にあたって

サムスカは、入院下で服薬を開始するように定められているお薬です。
ご入院中には、内服による副反応の程度を確認したり、安全に飲めるように管理、指導をさせていただきます。
ご不明な点や心配なことがあれば遠慮せず、スタッフにお声をかけてください。

スケジュール


入院日 Day1
退院日 Day2
内服
昼 7.5㎎
夕 7.5㎎
朝 7.5㎎
夕7.5㎎
採血検査
あり
あり
尿検査
あり
あり
飲水量測定
あり
あり
尿量測定
あり
あり
血圧測定
入院時、昼、夕

体重測定
入院時
朝、晩
安静度
院内

その他
入院後に
薬について説明があります
退院時に薬が処方されます
※検査は適宜追加される場合があります
※開始量は適宜変更される場合があります

入院中の注意点

サムスカの副反応による利尿は、内服初期に特に強く起こります。
沢山尿が出るようになるので、トイレの回数が増え、のどが渇きます。
水分が不足すると、高ナトリウム血症という危険な状態になることがありますので、のどの渇きを感じる前に、十分な水分をとるように心がけましょう。
ご入院中は、飲んだ水分の量や、尿の量を記録させていただきます。
入院中に、水分摂取やトイレのタイミングに慣れていきましょう。
薬に対する体の反応をしっかりと観察するため、入院中は24時間血圧を測定します。また、血中のナトリウムを1日2回計測します。

退院後の流れ

1泊2日の入院が終わると、自宅での内服となります。
退院時にお薬をお渡しします。
退院後約1週間後に、PKD外来にて採血、尿検査などを行います。
その後、月1回のペースでの通院治療となります。
サムスカの投薬量は、症状を見ながら、徐々に増量していきます。
退院後、もしも体調に変化があったり、困ったことがあればいつでも病院にお電話ください。
順天堂大学付属順天堂医院 代表:03-3813-3111
日中は泌尿器科外来もしくは泌尿器科医師の河野、木村あてに、休日や夜間は泌尿器科当直あてにご連絡ください。