ESWLとは
体外衝撃波治療は放電によって衝撃波を発生させる装置から発生させた衝撃波エネルギーを体内の結石に照射して破砕する治療法です。破砕された結石片は尿とともに自然に体外に排出されるので、体に傷をつける事なく結石を除去できる、あらゆる手術の中で体の負担がもっとも少ない治療法です。
尿路結石の治療は他にも代表的なものとして経尿道的結石破砕術(TUL)があります。
内視鏡で直接結石を砕石、回収するTULのほうが排石率では勝りますが、合併症の発生率という点においては、TULに比べて低いのがESWLの特徴です。
そのため当科では、入院期間も基本的に1泊2日の予定で施行しております。
治療はESWL装置の治療台に寝ていただき、レントゲンで結石の位置を確認しながら、結石に焦点を合わせて衝撃波を3000〜4000発、約30〜60分間の治療を行います。
しかし結石のサイズや、結石成分次第では割れにくいことがあります。このため排石率といった点ではTULに劣ってしまいます。
この場合には複数回のESWLが必要であることや、将来的にTULを併用しなければならない場合もあります。
詳しくは外来担当医に、ご相談下さい。