当院の特色としては、体腔内尿路変更法(Intra-corporeal urinary diversion: ICUD)を行っていることです。ICUDは、膀胱全摘・リンパ節郭清を行ったあとに開腹をせずに回腸導管、新膀胱造設などの尿路の通り道を作成する方法です。メリットは、腸管が外気にふれることなく手術を完遂できるため、不感蒸泄が少なくなり腸管が浮腫みにくくなります。腸管が浮腫むと術後に腸閉塞をおこしてしまい著しくQOLが低下します。ICUDを行うことで術後の腸閉塞も減少しています。当科では、回腸導管造設法、新膀胱造設術(図1)、ともにロボット支援下のICUDを行っております。特に、新膀胱造設術に対するICUDを実施している施設は全国的にも大変少ないのが現状です。