臨床(先進医療他)
低侵襲手術の取り組み
角膜表層の混濁に対して、エキシマーレーザーを利用したPTK(治療的レーザー角膜切除術)を行っている。従来の刃物による角膜切除と違い、精密かつ均一な角膜表層切除が可能であり、術後の乱視の発生も大幅に低減することにより早期の視機能回復を得ることが可能である。
白内障手術は、すでに20世紀末には水晶体超音波乳化吸引術(PEA)が完成の域に達した。更に近年では小切開フォールダブルレンズ(IOL)挿入法がより充実し、当院ではほぼ全例にナチュラルカラー(イエロー)・フォールダブルレンズが用いられる。外来手術にも対応しているが、術直後数日の安静が重要と考え、基本的には2泊又は3泊の入院で片眼ごとに手術治療を行っている。
以前は網膜・硝子体疾患の最後の砦とされていた硝子体手術も、近年では器械や技術の進歩により、生体への侵襲や患者の負担が著しく軽減された。とくに、当院で主流となっている25・27ゲージ・システムを用いた無縫合硝子体手術は、結膜切開を行わないため患者の術後異物感がほとんどなく、また手術時間も大幅に短縮された。また白内障手術を同時に行う場合にはあえて角膜切開法を選択し、完全な無縫合白内障硝子体同時手術を行っている。さらに角膜疾患を合併する場合やその他の要因で眼内の観察が困難なケースでは、内視鏡を用いることにより、詳細な眼内の観察や正確な空気置換下眼内光凝固が可能であり、より確実な手術治療を実践している。
眼科外科手術における低侵襲手術の実績
研究
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