診療の特色

低侵襲手術から高難度骨盤手術まで。
早期癌から局所進行・再発癌まで。
患者さん一人ひとりに最善の治療を提供します。

① 低侵襲手術 身体への負担を抑え、根治性と機能温存を両立する外科治療

大腸癌に対する手術は、現在では腹腔鏡手術やロボット支援手術が標準的な治療となっています。当教室では、最新の低侵襲手術を積極的に導入し、がんの根治性を確保するとともに、術後疼痛の軽減や早期社会復帰を目指した治療を行っています。
特に直腸癌では、肛門機能や排尿・性機能など術後の生活の質(QOL)にも十分配慮し、可能な限り機能温存を目指した手術を行っています。患者さん一人ひとりの病態に応じて、開腹手術、腹腔鏡手術、ロボット支援手術を適切に選択し、安全で質の高い手術を提供しています。

② 骨盤外科・拡大手術 高度進行癌・再発癌に対する高難度骨盤手術

当教室では、局所進行癌・再発癌に対する高難度骨盤手術を、専門診療の柱の一つとしています。
局所進行直腸癌、直腸癌局所再発、その他の骨盤内悪性腫瘍に対して、骨盤内臓全摘術や仙骨合併切除、周囲臓器・血管の合併切除など、病変の進展範囲に応じた拡大手術を行っています。
これらの手術には、骨盤内の複雑な解剖に対する深い理解と高度な外科技術が求められます。また、病変の広がりに応じて、泌尿器科、婦人科、形成外科、心臓血管外科など各専門診療科と連携し、根治性と安全性の両立を目指します。
他施設で切除困難と判断された症例についても、画像所見や全身状態、これまでの治療経過を十分に検討したうえで、手術の可能性を含めた最適な治療方針をご提案します。

③ 集学的治療 手術・薬物療法・放射線治療を組み合わせ、治療の可能性を最大限に

Stage IV大腸癌や遠隔再発、局所進行癌では、一つの治療法だけでは十分な治療効果が得られないことがあります。
当教室では、肝・胆・膵外科、呼吸器外科、消化器内科、腫瘍内科、放射線科をはじめとする各診療科と連携し、手術、薬物療法、放射線治療などを適切なタイミングで組み合わせる集学的治療を行っています。
初診時には切除困難と考えられる症例であっても、薬物療法や放射線治療によって病勢を制御した後に手術が可能となることがあります。一方で、手術を急がず、まず全身治療を優先した方がよい患者さんもいます。
私たちは、「手術ができるかどうか」だけではなく、「いつ、どの治療を、どの順番で行うことがその患者さんにとって最善か」という視点から治療戦略を組み立てます。
難治性とされる大腸癌に対しても、多角的な視点から治療の可能性を検討し、一人ひとりの患者さんに最適な集学的治療を提供します。

④ 内視鏡診療 診断から治療まで、切れ目のない内視鏡診療

大腸内視鏡検査は、大腸癌をはじめとする下部消化管疾患の診断・治療において中心的な役割を担っています。
当教室では、EMR・ESDなどの内視鏡治療にも取り組むとともに、消化器内科との緊密な連携のもと、内視鏡治療と外科治療を適切に組み合わせた診療を行っています。
それぞれの専門性を活かし、患者さん一人ひとりの病態に応じて最適な治療戦略を立案し、安全で質の高い医療を提供しています。
  • 低侵襲手術:「低侵襲であること」と「根治性」の両立を目指します。
  • 骨盤外科・拡大手術:全国から紹介される高難度症例にも対応します。
  • 集学的治療:治療の可能性を最後まで追求します。
  • 内視鏡診療:診断から治療まで切れ目のない診療を提供します。

主な対象疾患

  • 大腸癌(直腸癌・結腸癌)
  • 局所進行・再発大腸癌
  • StageⅣ大腸癌
  • 切除困難な骨盤内悪性腫瘍
  • 大腸ポリープ・早期大腸癌
  • 炎症性腸疾患
  • ヘルニア
  • 急性虫垂炎
  • 腸閉塞
  • 憩室疾患
  • 直腸脱
  • 痔核
  • 痔瘻
  • 裂肛