ご挨拶
主任教授
上原 圭
「伝統を礎に、新しい下部消化管外科を。」
順天堂大学下部消化管外科学教室は、1838年に学祖・佐藤泰然が創設した日本最古の西洋医学塾を源流とする順天堂の理念を受け継ぎ、1952年に第一外科として誕生して以来、わが国の消化器外科の発展とともに歩んできました。長い歴史の中で築かれた伝統を礎に、私たちは次の時代の下部消化管外科を切り拓くことを使命と考えています。
大学病院は、高度な医療を提供する場であると同時に、新しい医療を創造し、未来の外科医を育てる場でもあります。
私たちが目指すのは、患者さんにとって最善の医療を追求し、世界へ新しいエビデンスを発信し、次世代へ技術と理念を継承する教室です。
診療・教育・研究の三つを教室運営の柱とし、地域医療との連携を大切にしながら、国内外から信頼される教室を築いていきます。
診療科概要
教室の歩み 「188年の順天堂、70年余の第一外科、その歴史を未来へ。」
順天堂大学は1838年(天保9年)、学祖・佐藤泰然により江戸・日本橋薬研堀に開設されたオランダ医学塾(和田塾)を源流とします。
1952年(昭和27年)には第一外科が開設され、村上忠重教授、城所仂教授、榊原宣教授が日本の消化器外科を牽引してきました。
1998年には鶴丸昌彦教授・鎌野俊紀教授の体制となり、2003年には臓器別再編に伴い、大腸・肛門外科学教室として独立しました。
2009年からは坂本一博教授のもと、大腸癌を中心とした下部消化管外科診療、腹腔鏡手術、内視鏡治療、ヘルニア診療などを発展させ、現在の教室の基盤が築かれました。
2026年8月より新たな体制となり、伝統を継承しながら、更なる診療・教育・研究の発展を目指しています。
外来診療
当科では、大腸癌をはじめとする下部消化管疾患について、診断から治療、術後のフォローアップまで幅広く診療しています。
初めて診断を受けた方はもちろん、
他の医療機関で治療が難しいと説明を受けた方、現在提示されている治療以外の選択肢についても検討したい方のご相談も受け付けています。
特に、局所進行・再発大腸癌、Stage IV大腸癌、骨盤内の悪性腫瘍など治療方針の判断が難しい病態については、これまでの画像や治療経過を詳しく検討し、外科治療だけでなく、薬物療法や放射線治療を含めたさまざまな可能性を検討します。
「治療方針にお悩みの場合や、他の治療の可能性について検討をご希望の場合には、患者さんご本人からのご相談はもちろん、医療機関からのご紹介も積極的にお受けしています。患者さん一人ひとりの病状やこれまでの治療経過、ご希望を踏まえ、その方にとって最善と考えられる治療方針を一緒に考えていきます。
診療体制
患者さんとともに、最善の治療を考える。
同じ病気であっても、患者さん一人ひとりの病状、生活背景、そして治療に対する考え方は異なります。
私たちは、医学的に最適な治療を提示するだけでなく、患者さんやご家族との対話を大切にし、納得して治療に臨んでいただけることを重視しています。
治療方針については、必要に応じて各専門診療科や多職種と連携し、さまざまな視点から検討します。特に複雑な病態や治療困難例については、それぞれの専門性を結集し、一人ひとりに最適な治療戦略を考えていきます。
入院診療
一人の患者さんを、教室全体で支える。
入院後は、担当医だけでなく複数の医師によるチーム診療を行い、患者さんの状態を教室全体で共有しながら、安全で質の高い治療を提供しています。
手術を予定されている患者さんについては、術前カンファレンスで画像所見、検査結果、全身状態などを詳細に検討します。特に局所進行癌や再発癌など治療方針の判断が難しい症例では、必要に応じて関連する専門診療科とも協議し、手術方法だけでなく、薬物療法や放射線治療を含めた治療全体の方針を検討します。
手術前には、治療の目的や方法、期待される効果だけでなく、起こり得る合併症や術後の生活についても十分に説明し、患者さんやご家族に納得して治療を受けていただけるよう努めています。
手術後も、医師、看護師をはじめとする多職種が連携し、合併症の予防と早期発見、疼痛管理、食事やリハビリテーション、ストーマケアなど、患者さんの状態に応じた周術期管理を行います。
入院から手術、術後の回復、そして退院後の生活までを見据え、一人ひとりの患者さんをチームで支えることを大切にしています。
セカンド・オピニオンをご希望の方はご遠慮なくお申し出ください。