基本的に検査は外来通院で行います。小児や遠方からの患者さんの場合は入院検査を検討します。
検査入院期間は2~5日です。

検査

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MRI

脳の構造やネットワーク、機能の評価と、病変の有無、性状の評価を行います。3.0T 5台、1.5T 2台の合計7機が稼働しております。お待たせすることなく検査をすることを心がけております。
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脳波検査

脳の電気的な活動を評価し、てんかんの原因となる病的な活動の有無を確認します。
通院で行う脳波検査が基本です。10-20法で行います。
詳細な脳波検査が必要な際には終夜ビデオ脳波を行います。
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終夜ビデオ脳波検査

診断のためには最も重要となる検査です。
実際に発作時の症状や脳波所見を判断します。

当院では集中治療室(B棟6階)で行います。原則として、土曜日に入院していただき、2泊3日で行っております。
結果は、当院てんかんカンファレンスで検討した後に、外来(通常1~2週後)にて、お伝えします。

神経心理検査

神経心理検査(記銘力・前頭葉機能検査)、発達検査

成人への神経心理検査は、毎週火曜日/木曜日の午前・午後に行っております。
小児を対象とした発達検査は、小児科の発達外来または脳外科外来で行います。
当てんかんセンター所属の神経心理士(女性2名)が、検査を行っております。
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SPECT検査

システインエチルダイマーによる脳血流検査、脳血流検査、イオマゼニールによるベンゾジアゼピン受容体の分布の検査を行っております。脳血流検査はてんかん焦点同定法の一つで、発作間欠期(発作が起こっていないとき)には、てんかん焦点での血流が低下していること、発作時には血流が増えることを利用しています。イオマゼニールによる検査では、てんかん焦点は集積が低下します。

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PET検査

脳のブドウ糖代謝を評価します。
ブドウ糖代謝がてんかん焦点で低下していることを利用するてんかん焦点診断法の一つです。

脳磁図 (MEG) 検査

脳磁図(MEG)検査

適応症例は他施設に検査を依頼しております。てんかん異常波の検出を磁場変化として捕らえます。
また、脳の重要な機能も同定することが可能になります。